英インフレ率(4月分)が発表されました。
CPI +3.7% ⇒ 2008年9月以来の高さ
RPI +5.3% ⇒ 1991年7月以来の高さ
*RPIイギリスに住んでいますと、CPIよりもRPIの方が大事です。その理由は RPIには住宅ローン金利支払い分コストが含まれており、イギリスの現状をより正確に伝えてくれるからです。私が渡英した当時は CPI という形でインフレ率を表示していませんでしたが、現在は欧州全体のインフレ率を比較する意味で 英国もCPIをメインとしています。しかし イギリスに於ける各種のローン金利、代表的なものとしては 大学生が学費や生活費を借り入れる手段として一般的な「学生ローン」の金利は RPIを元にして計算されます。
前置きが長くなりましたが、今年4月のRPIがどうして ここまで高い数字になったかと言えば、昨年4月 住宅ローン金利支払い分コストは -7.7%と大幅マイナスになりました。そして今年4月は若干アップの +0.6%。つまり この住宅ローン金利支払い分コストの大幅マイナスから若干プラスのスイングが +5.3%という1991年来の高い数字となりました。
*CPI労働党が最後に発表した2010年度予算案で決定されたアルコール/タバコ税の増税が新会計年度である4月より実施され、それが CPI押し上げ要因のひとつとして挙げられています。
*英中銀総裁による書簡1997年当時の労働党政権が英中央銀行を独立させて以来、インフレーションターゲット 2.0% ±1.0%を許容範囲としています。もし この許容範囲をCPIが越えてしまった場合 英中銀総裁は財務相充てに 理由を説明した書簡を手渡す義務があります。今回も CPI +3.7%なので キング総裁は新財務相であるオズボーン氏に書簡を渡しますが、今回の書簡は1997年以来 7回目となります
この書簡に対し、新財務相であるオズボーン氏は「返事」を書きます。
時間がはっきりしていませんが、市場では ロンドン時間午前10時30分 (あと10分!)くらいに それぞれの書簡が一般公開されるという話しが広まっています。
特にオズボーン財務相から どのような反応が示されるのか、この高インフレにより財政政策になんらかの影響を及ぼすのかが 見所です。
急いで この記事を更新しますね
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