65年ぶりの連立内閣発足後 首相官邸裏庭で行われた初の記者団に対する挨拶の場で、キャメロン首相は 副首相である自民党クレッグ氏と並んで記者会見を行いました。テレビ中継

をずっと見ましたが、なんか見ている私の方が戸惑いました

イギリスという国、副首相が内閣に存在するのは今回がはじめてではありません。私が鮮明に覚えているのは、サッチャー首相退陣後 新首相となったメージャー政権時のヘゼルタイン副首相です。当時のメージャー政権は出だしからいろいろな面で相当苦戦していました。それでもメージャ首相は一人で頑張りましたが、力尽きたのかどうか知りませんが首相就任5年目にしてベテラン議員のヘゼルタイン氏を副首相に任命されたました。叩かれ続けたメージャー首相を超ベテランのヘゼルタイン氏が助けていたのを覚えています。しかしその時でさえ、メージャー首相とヘゼルタイン副首相がお雛様

のように2人並んで記者会見をしたという記憶はありません。
もちろん キャメロン首相にしてみれば、自分達の「連立の強さ/決意」

を示すためのパフォーマンスかと思いますが、やはり目が慣れていない視聴者の私達に言わせてみると、不思議な光景だった事は紛れもない事実です。
*副首相とは?イギリス政治史に於いて 最初の副首相に就任されたのは労働党アトリー氏、1942年の出来事でした。それ以降 クレッグ副首相まで8名の副首相が誕生し、クレッグ副首相が9人目となります。
英国に於ける副首相は アメリカの副大統領のような正式なポジションではなく、その時の首相が決断した際にのみ 存在するポジションとなります。任命は首相同様 エリザベス女王によりなされますが、ダウニング街10番地のような首相官邸はありません。
*権限私もよく知らないので

ウィキで調べてみました。
それによると、首相が外遊や病気で任務から離れた場合、自動的に首相代理として首相同様の全権限を与えられる訳ではありません。例えば議会の解散などは 首相だけが行う権限を与えられています。
首相が病気で任務の遂行が不可能となった場合や、理由があって脱党した場合 (=首相辞任)、副首相が自動的に首相となれる訳ではありません。
果たして 今後も全ての首相の記者会見に 副首相が並んで応じるのかどうか 分かりませんが、ギクシャクした連立内閣がスタートした事だけは確かです!
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