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英国統計局(ONS)の悲劇

伸び続ける英国の財政赤字
OECDによると 英財政赤字GDP対比 2002年 1.53%、2003年 2.91%、2004年 2.94%、2005年 3.23%
英統計局の数字では 2004年 3.20%、2005年 3.60%
御存知のように マーストリヒト条約で決められたEU諸国財政赤字GDP対比は3.00%以下。英国は 通貨統合に加盟していないとは言うものの ブルッセルは渋い顔

時期総選挙が予定されている2010年、労働党続投に向け 財政赤字大幅削減は現政権にとって避けて通れない道。その被害にあい 悲鳴を上げているのが 英統計局。

統計局の建物は 国会議事堂から徒歩10分ほどのテムズ川沿いの一等地にあります。政府は 統計局をウェールズ南部のニューポートという街へ移転する事に決定。これは これは 物凄い議論をかもしだしています。英中央銀行までが口先介入する有様

問題点
1)ロンドン中心部から ウェールズ移転に伴い 職員も 当然 ウェールズへ引っ越さなければならない。しかし 家庭の事情(子供の学校等)などで ウェールズ移転をきっかけに統計局を辞職する人が続出。FT紙によると 全職員の85-90%がウェールズへ移転をきっかけに 統計局を辞職する決意


2)特に優秀な職員の辞職が目立ち ウェールズ移転後の(統計局の出す)統計自体の信用性に疑問が生じる。英中央銀行が恐れているのが これです

3)新たな職員は 地元ウェールズで探す事になる可能性が多い。しかし 統計局が必要としている基準に見合った大学教育を受けている人材が 豊富にいるとは思えない

4) 優秀な人材の流出だけには留まらず、統計用サンプルの削減にまで手をつけそうな恐れ
例えば 雇用市場のサンプルのうち20%を削除、賃金に関する10%のサンプルを削除、インフレに関する5%のサンプルを削除。英中央銀行は 常々 統計局の統計自体の信憑性に疑問を投げかけていたので 更なるサンプルの削減は 絶対にのめない為 英中央銀行は 統計局へ書簡を送りました

私は1988年に英国へ来ましたが 私が来る以前の1980年代に 当時の政府は財政赤字削減の一環とし 統計局に対し 今回同様 人員・経済指標サンプルの削減を実施したそうです。その結果は悲惨なものだったようで 当時のローソン蔵相は その後の英国景気回復、1990年初のリセッションのサイクルを的確に把握出来なかったそうで これと同じ過ちを繰り返す事は避けたいと 統計局上層部は 再度に渡り 政府に対応策を呼びかけている模様

ここで 私が力説したかった事は 英中央銀行は 統計局の出すインフレ率や成長率をもとに 金融政策を決定します。もし この大元となる数字自体が 怪しげなものであるのでしたら どうやって 中央銀行は適切な金融政策を舵取る事が出来るのでしょうか?正直 心配です。これだけ 資源高、不動産高、物価高で苦しんでいる私達英国在住者にとり 金融政策決定に少しでも疑問を抱かなければならない状況だけは どうしても避けて欲しいものです。

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最後が 
[ 2007/06/01 20:14 ] 政治 | TB(0) | CM(2)
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[ 2007/06/02 01:36 ] [ 編集 ]
秘信を下さった方、直接 そちら様へメイルを送らせて頂きました。ありがとうございます
[ 2007/06/04 15:30 ] [ 編集 ]
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プロフィール

N20   (松崎美子)

Author:N20   (松崎美子)
東京でスイス系銀行Dealing Roomで見習いトレイダーとしてスタート。18ヶ月後に渡英決定。1989年よりロンドン・シティーにあるバークレイズ銀行本店Dealing Roomに就職。1991年に出産。1997年 シティーにある米系投資銀行に転職。肉体的・精神的に限界を感じ、2000年に退職。その後、憧れの専業主婦をしたが時間をもてあまし気味。たまたま英系銀行の元同僚と飲みに行き、証拠金取引の話しを聞き、早速証拠金取引開始。

口座残高ゼロ経験あり

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