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今週も宜しく御願いします

*インフレ抑制と通貨高(切り上げ)
ロシア外貨準備高が5月18日現在 3,943億ドルへ増加。流入し続ける外資 それに加え ルーブル安定を目指し ロシア中銀によるドル・ユーロ買い(ルーブル売り)も手伝い 外準は増え続けていますが この動きに変化が見える可能性が出てきました

先日のクウェートのドルペグ廃止、中国の度重なる最低支払準備率引き上げ・Tradingレンジ幅拡大を見習うかのように、ロシア中銀も(このまま 外準を増やし続けるよりも)インフレ抑制効果のあるルーブル高をある程度 容認する可能性を示唆した模様。最近の原油高を受け ロシアCPIは3月 3.1%(年率)から 4月には 7.6%(マーケット予想 5.8%)へ急増。インフレだけでなく 過去1年間で62%増加したマネーサプライを放っておけば 更なるインフレ加熱、通貨不安を招く恐れがある為 ロシアは5月中旬に 最低支払準備率引き上げ (7月1日より実行)に踏み切ったばかり。しかし 原油高によるPPI上昇も手伝いCPI沈静のメドは立たず。

先日 私もこのブログに記事を書きました(5月22日付け)http://londonfx.blog102.fc2.com/blog-entry-69.htmlが ここ最近 BRICsに代表される新興市場各国の中銀は 自国のインフレ抑制効果を狙って 以前ほど自国通貨売り介入をしなくなりました。最近のユーロ下落は 米債券価格低下(イールド上昇)の影響を受けたものであると同時に 中銀によるドル売り/ユーロ買いが減って来た事を示しているとも受け取れます。

補足:ある欧州系銀行の今後のドル/ルーブル予想ですが 2007年第二四半期 25.60、第三四半期 25.40、第四四半期 25.25、2008年末 24.00 (先週末 ドル/ルーブル 25.9152)


*ホンダ技研工業
先週末の英テレグラフ紙によると ホンダ・福井威夫社長は ’英国がユーロ加盟しなければ 将来 英国への投資削減に踏み切る可能性がある。ポンドの対ユーロ相場は 予想を立てるのが非常に難しい’ と語ったようです。欧州本田技研は 英国スインドンに本社を置いています。

欧州本田が以前 似た様なコメントしていたようですが、その時は 弱すぎるユーロに対して不満を漏らしていたと記憶しています。欧州本田は ホンダ車を英国から欧州へ輸出する為 ユーロ/ポンドでのユーロ安が続く以上 苦しい立場に置かれるんですよね...でも そんなにユーロ/ポンド難しいでしょうかね、為替ヘッジ...

*ある英銀のレポート
8週間振りに 週終値が前週終値より下で終わった米株式指数。私が よくTradeするS&P500(現物)終値は 1515.73でした。この英銀のテクニカルアナリストによると ナスダック100(金曜終値 1889.25)は 1800まで、S&P500は 1500までの下落を予想。それが現実となった場合 ユーロ円は 161.10 ユーロ/スイスは 1.6355まで 共に下落すると予想しているようですね。

*ある米投資銀行のレポート
NZD/円の ここからの上昇幅は小さなものに留まり ここからは売りを推奨するという内容のレポートを出したようですが 肝心のターゲットが書かれていません(笑) この銀行によると NZDは実効レートで13% overvalueだそうです

しかし これだけ インフレだインフレだと 世界中が騒いでいる中 日本のインフレ率マイナスですよね、本当に考えれば考えるほど 不思議です。特に 資源類100%と言っていいほど 輸入している日本ですから どうやったら 魔法のマイナスインフレ率になるのか... OECDのレポートをチラッと読んだ所 欧州と日本のGDPが米国のそれを上回るのは2001年以来の事だそうです。それでも マイナスインフレの日本。本当にしつこい事をお許し下さい、でも どうしても納得出来ないんです

*メタル と 円キャリー
中国の景気過熱抑制策の効果が数字となって出る迄は 金属市場は落ち着かないでしょう。この市場が落ち着かない限り 米株・為替共に落ち着きない動きをすると思います。既に先週末にかけ リクイディティーの少ない新興市場通貨 南アランド等は上昇に歯止めがかかり 対ドルで下落を始めました。円キャリー手仕舞い本格化と騒ぐには早すぎると自覚していますが 同時に ここから ギラギラに円キャリーを積み増す地合いだとは全く思っていません。やはり 円クロスは買いから入るのが安全ですが 高値つかみだけは避けたいですね。一番最初に書いた対ドルでのユーロ買い勢力が穏やかになっているので ドル円が122台を大きく上昇しない限り 円安でクロス円高を引っ張って行くには 力不足を感じます。

AUDも 対ドルで きわどいレベルに来ています。先週安値がサポートされれば 一旦 0.8243位までの戻しがあってもおかしくありませんが そこは売りたいと思います。AUD/円も御注意下さい

本日月曜日は 英国バンクホリデーの為 私は何もせず 家で呆けております。夜に また 記事を書きます。今週も宜しく御願いします

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[ 2007/05/28 07:57 ] マーケット | TB(0) | CM(2)
N20さま、こんにちは。今週も刺激的なレポートありがとうございます。このところ、スイス・フランが意外とつよいな、という印象をもっています。(対USDで、もっと売られてもいいのでは?と。含む、ポジション・トーク)以前、N20さまが指摘されていた中銀総裁のレートへの不満のコメントなどがきいているんでしょうか?それとも、たんにIMMの積みあがったショート・ポジションのカバー? あるいは、EUR/CHFで、仕掛けようとしているその筋(?)の人たちがいる・・・? 小生、金曜に、EUR/CHFがチャート的にいい形にみえたので、ロングにしたのですが、(1.6523)その直後に売りがやや優勢でヒヤヒヤの展開。(もし、1,6477を割ってくるようなら、ドテン・ショートの予定)で、N20さまの記事のなかに、EUR/CHF関連のものがあったので、ちょっと気になっております。また、木曜にたてたNZD/JPYのショートは、けっきょく、その筋の人たちからの投げがでず、両建てにしてしのいでおります。いったん上げての大きな調整、希望!(笑)。今週は、米をはじめ重要指標めじろ押しですね。(個人的には、ドル・ブルです、このところv-61) 今週もよろしくおねがいします。

Pimm's, おいしそうですね~! イチゴの赤とミントのグリーンがとても素敵です。v-22
[ 2007/05/28 16:51 ] [ 編集 ]
吉法師さん 今日わ。スイスですが 先週初 スイス中銀Roth総裁、Jordan理事等が 介入も辞さない的なタカ派発言しましたよね?それを受けて週後半には 次回のスイス中銀金融政策会議(6月14日だったと記憶してます)を待たずに 前倒し利上げをする可能性があるという噂が出ていたようです。それと前後して ここにも書きましたが スイス系銀行数行が スイス買いを仕掛けていたので 何かスイス人は知っているのではないか?と勘ぐった向きもあるようです。ドルスイスは 今週 日足終値が1.2262を下回るまで 買いで見ています
[ 2007/05/29 00:59 ] [ 編集 ]
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プロフィール

N20   (松崎美子)

Author:N20   (松崎美子)
東京でスイス系銀行Dealing Roomで見習いトレイダーとしてスタート。18ヶ月後に渡英決定。1989年よりロンドン・シティーにあるバークレイズ銀行本店Dealing Roomに就職。1991年に出産。1997年 シティーにある米系投資銀行に転職。肉体的・精神的に限界を感じ、2000年に退職。その後、憧れの専業主婦をしたが時間をもてあまし気味。たまたま英系銀行の元同僚と飲みに行き、証拠金取引の話しを聞き、早速証拠金取引開始。

口座残高ゼロ経験あり

セントラル短資FX (株)さんで 連載スタート
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2012年11月16日より毎週金曜日に連載を担当することになりました。 皆さん是非ご覧下さい !
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