本日のWSJ紙に
面白い記事 が載っていました。
今月8日に 重量級ヘッジファンドのヘッド達が ニューヨーク・マンハッタンに集合し 夕食会

を開いた時の出来事のようです
重量級と書いたのは 参加者が ソロス氏、スティーブ・コーヘン氏、デビッド・アインホーン氏など もう たまらない

メンバーだから (掃除婦さんとしてでも その場所にいて オーラが漂う空気を吸ってみたかった私です

)
そのディナーの席で 一番激しく議論されたのは ユーロの行方。もちろん ほとんどの参加者は ベア

。ただ 議論の焦点は ユーロは パリティー(1.0000)まで行くんじゃ ないか?という点。
出席したヘッジファンド達は 今回のギリシャ問題から端を発したユーロ相場を 近年 稀に見る収益のチャンス

として捉えているようです。特にコーエン氏は ギリシャ問題に対する欧州の対応は ほとんどがユーロ通貨にネガティブに働く可能性を指摘している模様。ソロス氏は 先週 ユーロ崩壊の危険性を指摘しています。(ただ 両氏は いずれも それに関して WSJ紙に対しては ノーコメント) 同席したあるヘッジファンドのヘッドは 今回のギリシャ問題は ドミノ式に倒れていき 次第に アメリカ企業の社債や 米国の地方債や国債市場を荒らす要因にまでなる

と見ているようです。
しかし 同じ記事の中ほどに こういう文章があります
「ユーロの価値が 大暴落すると考えているトレイダー達は少数派である....... 例えば 1992年のERM通貨危機の際 ソロス氏は ポンド大暴落を予想し 自らも大量の売りを浴びせ 英国がERM脱退せざるを得なくなった。(当時のポンドと比べ) 現在のユーロという通貨は 取引高が非常に厚い。現在 だいたい一日の取引量は 1兆2,000億ユーロとなっている。」
これは たぶん 私が考えるに 1992年外為市場と現在との 取引量の違い、そして 現在のユーロは 一番取引量が多いメイン通貨ですから 1992年に起きたポンド大暴落と同じ比率の ユーロ大暴落は 現在のところ 起こりにくい。つまり メイン通貨であるユーロは 投機筋が どれだけ売ったとしても 実需筋からの買いや 各中央銀行による外準比率変更に伴う買いなどが入ると予想されるので (1992年当時のポンドのような)フリーフォールには なり難い という事じゃ ないかな?と思います。
そして 記事の最後の辺りに、昨年12月9~11日にかけて 欧米の金融機関は ユーロ下落に賭けて 1年物のユーロ・プットを作ったとも書かれています。
記事の下の方に 「ユーロ/ドルは 今後1年以内に 1.0000まで下落すると思いますか?」というアンケート

があったので 投票してみました。私の答えは NOです

その結果は 現在までのところ 総投票数200票となっており YES (1.0000まで落ちる)が95票 47.5% に対し NO (1年以内だったら 1.0000は無理じゃ ないかな?)は 105票 52.5% となっていました。思ったよりも みんな ベアです

。これは 私が投票した時点での集計ですから もっと票が集まったら 逆転は 可能ですね。
最後に 全く この記事とは関係ありませんが、マーケットの魔術師の中で 上記のスティーブ・コーヘン氏が語っている言葉で 忘れられないものがあります。あまりにも 当たり前の事なのですが 私は 熱くなると そういう「当たり前」の事を実行するのが 意外と難しかったりしてしまいます
自分が間違ったと思ったり、(理由がわからなくても) 相場が 自分の思惑と逆行している場合は、ポジションを半分に切れ。いつでも 積み増せるのだからこの記事がお役に立ちましたら 3段攻めポチッ御願いします!
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