本日 起きた「ブラウン降ろし事件」の続報です。
ブラウン氏が首相の座について 2年半くらいが経ちました。この間に「ブラウン降ろし劇」は 私が記憶しているだけで 3回起きています。そして 一番 深刻

だったのが昨年夏

。それに関しての記事は 下のリンク1~4をご覧になって下さい
その1、
その2、
その4 そして
その4昨年夏の 「ブラウン危機」 の時と 本日の 「ブラウン降ろし劇」 との最大の違いは ブラウン首相の ’お友達/親しい仲間’

と信じられていた閣僚達 や 副党首からの ブラウン支持の声

が 聞こえてこなかった事。いや、聞こえて来なかった というのは嘘になります。聞こえてくるのに物凄い時間がかかった

というのが本当ですね。
昨年夏の時は 造反議員が相次いで辞任し ブラウン退陣要求が出た時 ものの30分もしないうちに 労働党の主な閣僚達から ブラウン首相支持の声が どんどん マスコミ

を賑わせました。
しかし 本日はと言えば 重量級の閣僚の発言が一番最初に聞こえてきたのは 事件の3時間後。その1時間後に 2人、そして ブラウン首相が非常に目をかけてあげている閣僚の一人は ナント 7時間後

にメッセージを残すという始末。ブラウン首相自身は 支持の表明がないのは 「今回の事件を 本気で心配している人達は いない。私も含め 皆 リラックスしており ごく普通の一日を過ごしているだけである。だから 特別 メディアにメッセージを流す必要がない」 と強がって

おりました。
どうして 今回は 閣僚達が もっと早い時間にブラウン支持を表明しなかったのかという点に関しては 反対派の出方を見極めるまで 危険な橋は渡りたくなかった

総選挙の前なので 間違った対応を取りたくないがための行動だったようです。
肝心要の
ブラウン首相の指導力を問う秘密投票の実施ですが 労働党内規則によると
・秘密投票などの手段を用いて労働党議員を強制的に現職から引き摺り下ろす事は禁止

・リーダーシップ・チャレンジを通して 首相にチャレンジしたい人は 党大会(通常 9月)前に 労働党事務所にその旨を申し出る
・しかし 例外として 現職の首相に対し信任を失った労働党議員は 新リーダーの必要性を訴える場としての労働党会議を申し出る事は 可能である
・その場合 大多数の(具体的な数字は 書いてません)労働党議員が その動きに賛成を示した場合 リーダーシップ選出の為の投票の可能性が出てくる
リーダーシップ・チャレンジ・首相にチャレンジしたい議員は 労働党書記長へ その旨を申し出て 党議員の許可を貰った後 立候補資格が与えられる
・立候補者は 最低20%以上 ( =71票以上) の労働党議員の支持票が必要である。
・この時点で 首相が辞任すれば 既存の立候補者の間で投票が行われる
・首相が辞任を拒否すれば 首相、立候補者全員に対して 投票が行われる
・いずれか一人の立候補者が 絶対的多数の票を取った場合 その人がリーダーに選出される

・立候補者が3名以上の場合で 絶対的多数票を取った者がいない場合、最低獲得票の者は落選

、残りの立候補者を対象に投票が行われる
・最終的に いづれかの立候補者が 50%以上の票を獲得した場合 その人が リーダーに選出される
話しが前後して恐縮ですが まだ どの閣僚からも発言が出ていない時 (ロンドン午後3時頃) 民放のひとつであるチャンネル4ニュースが 労働党議員58名にインタビューしました。その結果 48名は 今回の事件は労働党の恥である、ブラウン首相をリーダーとして総選挙に臨む覚悟だ と答え、10名が ブラウン首相の指導力には疑問があるので 総選挙に突入する前に リーダーシップの是非を問いたい と答えているそうです
結論としては 労働党内規則で禁止されている秘密投票は 不可能という結果になりました。
今後 かなり近い将来(今来週中) 現役の閣僚辞任とかいう事件がない限り 与党労働党は ブラウン首相をリーダーとして 総選挙に臨むようです。そして 投票日は 5月6日となる可能性が一番高そうです。
また 何か変化がありましたら 記事にさせて下さい
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ところで、バイロン・ウィーン氏についてはどう思われますか?
http://www.pr-inside.com/blackstone-group-s-byron-wien-announces-top-r1650143.htm
かなり、オプティミスティックな考えの方のようですが・・・