もう本当に困ってます、ガソリン代が高くて・・・
つい先日まで1リッター 1ポンドちょっとでしたが、最近は1ポンド35ペンスくらい(200円前後)が普通になってきました。
本日は原油価格が4年ぶりに82ドル台まで上昇し、マーケットの話題はどこを見ても、Brexitよりも原油価格が中心になっています。
どうしてこのような原油高になってきたのか?その理由はいくつかあります。
・9/23開催のOPEC会合での産油国の増産見送り
・イランへの経済制裁によるイラン産原油輸出量の減少懸念の先取り (イランは世界第5位の石油産出国)
・ベネズエラの生産に関する不透明感
・サウジアラビアの余剰生産能力不足
* アメリカのイラン経済制裁のツケ「アメリカによる制裁復活後も、日量200万バレルの原油の輸出枠を維持する。」とイラン政府関係者は語っていますが、市場予想としては、日量せいぜい100万バレルがやっとじゃないか・・・ ということのようです。
そうなると単純計算で日量100万バレルの不足が生じ、需給が逼迫するとの観測が浮上して原油価格が上昇しています

イランの輸出枠分を、サウジアラビアが負担するという話しにもなっているようですが、サウジがこれ以上増産をすると、地層に影響を与えかねないとも指摘されているそうです。
*イラン、ホルムズ海峡で空軍演習アメリカによる経済制裁に抗議することが目的と思われますが、週末にイラン空軍はホルムズ海峡で空軍演習を行いました。ここでは、米露両方が製造した戦闘機を使っての演習だったそうです。
イラン空軍によると、今回の演習は 「イランに対しいやがらせをする国が出てきた場合に備えての警告」

と語っているようで、今後の経済制裁の内容次第では、ホルムズ海峡の閉鎖を視野に入れているとも言われています。
* 原油価格 90~100ドルは覚悟こちらでの報道を読んでみた感じでは、クリスマスくらいまでに90ドルは十分あり得る・・・という論調でした。
下手をすると年末年始の需給関係により、100ドルになっても不思議ではないという意見もありました

もし今後も増産が難しいとなった場合、2019年中には1バレル 120ドルという予想まで出てきているようですよ・・・・


*原油価格上昇と新興国危機原油価格が上昇すれば、当然ですがインフレ上昇が加速します。インフレ上昇が加速すれば、政策金利の引き上げが必要になります。これは新興国も同じです。
ただでさえ新興国を取り巻く環境は厳しいのに、これ以上大幅な政策金利高は、経済成長を止めますし、長期金利上昇を引き起こし、借り入れの利払い負担が増え、財政収支がぐちゃぐちゃになるかもしれません。
当然ですが、格下げリスクも出てくるでしょう。
イギリスもガソリンスタンドで売っているガソリン代の8割近くが税金です。インフレにしたくなければ、この税金をカットすれば良い!

という意見まで既に出てきているようです。
しかし、税金カットにより政府の歳入が減れば、他の形で消費者である我々にツケが廻ってくることは、火を見るより明らかでしょう。これは新興国でも同じです。
なんだか来年が心配になってきました・・・
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