最近は、ヨーロッパも英国もトルコも動きが激しいですね

トルコに関するブログ記事は、この1週間くらいで
こちら と、
こちら で書いてますので、是非お読みください。
* 日本の個人投資家の投げ加速?私は日本の個人投資家さん達のトルコリラ円の損切りオーダーが、どのあたりにあるのか、情報は持っておりません。
しかし、海外では今朝 こんなタイトルで記事が出ていました。

訳すと、「日本の(個人)投資家のトルコリラからの撤退が、トルコ問題をなおさら深刻にしている。そのため、リラは急落」
こんな感じです。日本国内だけの、日本語だけのニュースであれば、あまり問題ありませんが、一度 英語にされると動きが加速することがあります。
* 本日の動き本日のここまでの動きをまとめると
・米長期金利(10年物国債利回り)下落
教科書通りに考えれば、ドル安要因
しかし
・ユーロもポンドもスイスも、対ドルで下落 = ユーロやポンド、スイスに対してはドル高の動き
教科書通りにいかない、これが人生 
・ドル円は、ドル安/円高 総合すると、
クロス円の下げ ということになります。
そこで、振り出しに戻り、「今日はトルコリラ円が大きく下げたよね!」 ということに落ち着きます。
* 日本の個人投資家について先ほどのでっかいタイトルが出ていた記事の中に、以下のような文章がありました。
「Higher yields are often more important to Japanese retail investors than the actual details of economic fundamentals, thought it’s not like they completely ignore them, The popularity of high yielders is likely to remain intact among Japanese retail investors given they hardly get any yield at home. Once the dust settles with Turkey, they may even get back in to the lira.
日本の個人投資家の間では、経済のファンダメンタルズよりも、高金利を重視する傾向がある。もちろん、ファンダメンタルズを完全に無視することはないだろうが、日本国内で利回りが取れない時期が続いているので、高金利は魅力的に映る。今回の通貨安が一段落すれば、投資家はまた、金利の高さに惹かれて、再度 リラ円の買いが出てくることもあるだろう。」
冷静に考えると、今年いままでの間で、
トルコリラは対円で 22%下落しています。
金利の高さなんて、1時間で相殺される勢いです。対ドルでリラは20%の下落ですので、
対円のほうがリラの下落率が高い。普通なら考えにくいことですが、これが リラ円のロングがどれだけ大きかったかを示しているのではないでしょうか?私も日本に帰るたび、勉強会のようなものをやっておりまして、そこで 必ず出るのがリラ円の質問でした。
そして、私の答えはいつも同じ
「エルドアンさんが大統領として君臨している限り、トルコリラには魅力なし」
今でもこの考えは変わっていません。
あの国もいつか必ず落ち着くときが、来ると思いますが、エルドアンさんが6月24日に大統領に再任されるのであれば、まだまだその時は 来ないでしょう・・・・

