今年3月4日の総選挙以来、公式の政府がないイタリア
今朝のブログ記事で書いたように、 マッタレッラ伊大統領は昨夜TV演説をし、5つ星/同盟が推薦した反ユーロ思想をもつ財務相の任命を拒否し、振り出しに戻りました。
連立政権の首相に就任したコンテさん も、首相にならないうちに辞任。
* 大統領弾劾は、なさそう5つ星運動が主張している「大統領弾劾」
その背景には、戦後の大統領の中で、指名された首相が選出した閣僚(財務相を含む)に対し、拒否したことがないらしく、マッタレッラ大統領が、はじめてそういう行動に出たから・・・ とされています。
大統領弾劾手続きを取る場合、イタリア議会が正式にイタリア憲法裁に「弾劾の是非を問う上下両院の採決を取りますが、実施してもよろしいでしょうか?」という許可を取り付けるそうです。
そして、憲法裁が 「わかりました、どうぞ」と承認してはじめて、上下両院それぞれが採決を実施できます。
最終的に、過半数以上の議員が賛成した場合のみ、弾劾が可能となるそうです。
* ここからの動き(予想)大統領は、元IMFの経済/財政専門家: コッタレッリさんに、暫定政権という形で組閣を要請しました。
さきほど、私が帰宅した直後に、コッタレッリさんは、 「首相 兼 財務相」 一人二役を務めると発表しています。
が・・・・・・
コッタレッリ政権が、内閣信任票で承認されるか?答えは、NOでしょう。
* 総選挙は実施されるのか?9割の確率で実施されると思います。
時期としては、今年12月か来年1月という意見がありますが、たぶん 夏休みが終わってすぐかと思います。
