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ここでは、ブラジル メキシコ 南ア トルコ それぞれの対ドルの過去5日間くらいのチャートを載せましたが、例外なく 「ドル高」になっています。
* それぞれの事情今回の新興国通貨安の背景には、アメリカの金利先高観以外にも、理由があります。
ブラジルトランプ政権が発動した鉄鋼などへの関税を課す輸入制限措置について、アメリカとブラジルは交渉を続けてきましたが、一昨日だったかな? アメリカ側が一方的に打ち切ったようです
メキシコ北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉で自動車に関する規則の改定を求めた米国の提案に対し、返答を来週に先送りしたメキシコ政府。これに関する不透明感が高まっている模様
* アルゼンチン中銀、市場介入も空しく・・・アルゼンチン中銀はペソ安が引き起こすインフレ高騰を避けるために、3月から現在までに、合計 40億ドル規模のドル売り/ペソ買い介入をやっています。
一昨日(水曜日)だけでも、14億7200万ドルのドル売りを実施。この規模は、1日の介入額としては、15年ぶりの大きさ
そして、今朝も午前中に4億ドル規模の介入を実施しているみたいです。
* アルゼンチン、インフレ高騰下での通貨安2015年12月に就任したマクリ大統領は、経済改革を遂行している最中です。改革の主眼は、抜本的な構造改革を通じた経済成長の促進ということですが、そこにきてこの通貨安

インフレ高騰
たしか、この国のインフレ率は、25%くらいだったはず
そして、アルゼンチン中銀のインフレ目標は、15%だったはず

これに関しては、のちほどきちんと調べて、間違っていたら、書き直します。待っててね・・・
アルゼンチンという国は、高インフレによる不況が長引くと、国民の不満や不安が政情不安に発展しやすい国です。そして、この政情不安が出てくると、軍事介入し、軍事政権とかが出没し、さらに経済がマズイ状態になる という負の連鎖
この連鎖を断ち切ろうとして出現した経済改革だったはずなのに、まだこの連鎖が断ち切れていないんでしょう。
そこにきて、アメリカはぐんぐん金利引き上げて、長期金利は先取りしてますます上昇する。
そうなると、アルゼンチンだけでなく、「高金利」が売りの新興国通貨がダメージを受けやすい
タイミング的にも、マズイ展開だと思います。


インフレの影響で、玉ねぎの値段が上がってます。
