英国がBrexitを決定して以来、EUは残り27ヶ国が 「団結」 して、より繋がりを強化したのだとばかり思っていたのですが・・・・
マクロン仏大統領や推奨した欧州の統合深化に向け、将来ビジョンを描く「EU改革案」
これに、物申したのが、ドイツの親友と思われていたオランダと、他7ヶ国でした。
* マクロン大統領 「EU改革案」マクロン大統領のEU改革案の骨子は、欧州の統合深化
主な内容は、こんな感じです。
・難民や国境警備、法人税、情報共有、防衛、金融安定を含む広範な問題でEU加盟国間の連携を深化させる必要がある
・ユーロ圏の共通予算を創設する。その監視役は欧州議会
・EU共通財務省の創立
・2020年代初頭までに欧州は共通の介入部隊や防衛予算、行動へのドクトリンを有している必要がある
これに対し、メルケル首相は、ユーロ圏共通予算創設には反対しているものの、ESMなどの運営は加盟国による判断ではなく、欧州委員会の手に委ねることに賛成しています。
* EU北部8カ国の主張これが、オランダ・デンマーク・エストニア・フィンランド・アイルランド・ラトビア・リトアニア・スウェーデンそれぞれの財務相が
発表されたもの です。
財務相による発表なので、当然 お金に関する内容ですが、メインの主張は、
「欧州に何らかの危機が起きた場合、ユーロ圏への恒久的な金融支援機関 : 欧州安定メカニズム (European Stability Mechanism ESM) による救済に動いたり、(欧州版IMFの) 欧州通貨基金 (European Monetary Fund EMF) を創立する際には、加盟各国の判断を重視する従来のやり方で行ないたい。
「ユーロ圏改革を進める際には、EU加盟国でユーロに加盟していない残りの9ヶ国の意見も聞くべきである」
これ読んで、どうしてこの8カ国なのか、わかった気がしました。
まず、ESMへの出資額が大きいのが、オランダ
ESMのお世話になったのが、アイルランド
EUの中では、小国であまり意見が聞き入れられないであろうエストニア・ラトビア・リトアニア
ユーロには加盟していないスウェーデンとデンマーク
それぞれの事情が見え隠れします。
今回の8カ国の提案でEU統合のスピードが遅くなるかは正直わかりませんが、2019年5月に予定されている欧州議会選挙では、どのような変化があるのか? また来年も選挙です

ESMに関する説明は、
ブログの過去記事 を参考にしてください。
3月12日(月) 20時~ 今年第1四半期の総まとめ的なオンライン・セミナーをやらせていただきます 
お申し込みは、

このバナーをクリックしてくださいね




口座開設者を対象としたセミナーになります。皆様のご参加をお待ち申し上げております


