1日遅れとなってしまいましたが

昨日行われたドラギECB総裁の議会証言について調べてみました。
予想以上に・・・ というか、予想通りに・・・というか、ハト派的内容となっています。
ここでは、
ドラギ総裁の議会証言冒頭で読み上げた声明文 からのメインメッセージと、その後に続いた質疑応答での内容とに分けますね。
* 声明文・ECBの緩和策により、今後はインフレ率は徐々に上昇してくるだろう
・最近のボラティリティーの高いマーケットの中でも、特に為替動向には注視している。それが、物価安定の維持に与える影響に関しては、不透明感が高い。
・ユーロ圏経済の拡大傾向には我々も自信を深めており、結果としてインフレ率も上昇するはずであると考えるが、それが確認できるまで金融政策の調整は継続すべきである
・英国のEU離脱が「白紙の離脱」となる場合も想定し、欧州規制当局などの素早い対応が望まれる。事前準備を怠れば、いざという時に中央銀行が対応するツールがなくなる危険すらあるだろう。
* 質疑応答・
ユーロ圏における経済の緩みは、予想以上に大きい可能性がある。・ギリシャに対する追加(第4次)金融支援については、ECB理事会で協議しなかった
・QE策が今年9月で終了となっているが、その延長の可能性について理事会では協議しなかった。ただし、インフレ率は中銀目標の2%からは離れたレベルにいる。我々は目標値に向け、インフレ率が継続的に上昇してくることを、金融政策のゴールとしている。それを考慮した場合、QE策が終了したとしても、国債の再投資は継続するかもしれない。
・最近のマーケットで、通貨戦争は起きていないと認識している。ただし、
最近のボラティリティーの高さにより、ユーロという通貨を取り巻く環境が不必要にタイトになることを心配している。これね・・・・
9月以降のQE延長には反対で、そこで終了。
そして、9月で終了することを、夏前にマーケットに発表する
こういうスタンスの理事が結構多数いらっしゃいます。
しかし、少なくともドラギ総裁のお話を聞く限り、夏前のECB理事会(6月)に、QE策の終了を発表するようには、思えないんですが・・・・
まぁ、あと4ヶ月残っているので、絶対にない! とは決め付けられませんが、赤字でハイライトした 「
ユーロ圏における経済の緩みは、予想以上に大きい可能性がある。」 この部分ですが、具体的にGDP比でどのくらいの緩みがあると想定されていらっしゃるのか? 知りたいです。
先日の英中銀四半期インフレーション・レポートでは、「英国では経済の緩みはかなりタイトとなっているため、インフレ率が上昇しやすい」 ということで、具体的な数値として
GDP比0.25%かそれ以下 としていました。
ユーロ圏はどうなのかな? 調べればわかることなのかしら
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