週末に日曜日、オランダ中銀総裁のノットさんが、オランダのTV局のインタビューで、タカ派的なコメントをされました。
「ECBがQE策を(9月以降も)継続する理由は、現時点では、どこにも見当たらない。
だからと言って、それより前に突然中止にするのはECBのクレジビリティー(信用性)を損ねることになりかねない。
なので、ECBのQE策は、予定通り、2018年9月まで継続するのが一番良いだろう。
もちろん、ECBのQE策は、状況によっては、9月以降も継続可能であるが、現状では、継続する必要はない!というのが自分の考えだ。」
この方、ややタカ派の理事さんなので、まぁ この程度の発言はするでしょう。

たぶんですが、ECB25人の理事の間では、
ノットさんのように 「9月以降、QE続ける必要ないでしょ?」派と
ドラギさんのように 「まだまだ諸手を挙げて喜ぶには、早すぎるでしょ?ユーロ高でインフレ率、上がらなくなるかもしれませんよ!」派これが真っ二つに分かれているんじゃないかな? と思いました。
* ECB内部のユーロ高に対するイメージドラギさんの言葉を借りると、
「為替レートは、ECBの政策目標ではない。しかし、経済やインフレ率を決定するには、重要な手段である。為替レートに、ターゲットは設定していない。ただし、最近の為替マーケットのボラティリティーの高さは、不確実性の根源。 」
という認識です。
しかし、既にコンスタンシオ副総裁をはじめとするECB関係者3名から、ユーロ高けん制発言が出ていることも事実。
やはりマーケットに従事する私達にとって、今後もこの手のけん制発言の有無に注意したいところです。
* ユーロ高の要因ドラギさんが記者会見で怒っていた

ムニューシン米財務長官の 「ドル安 ウェルカム発言」

これもあって、ECBとしては、最近のユーロ高は
・ユーロ圏経済の改善を受けたものなのか?
・ドル安誘導(?)発言などによる 「外的要因」が、どのくらいユーロ高に寄与しているのか?
・ユーロ高によるインフレ率抑制は、どのくらいなのか?
という認識じゃないか?と思っています。
なので、私としては、そのあたりのファンダメンタルズを見ながら、ユーロを取引していこうと思っています。
最後になりますが、ここ数日のマーケットは、ドラギでもなく、イエレンでもなく、なんでもなく、ひとえに、
米長期金利が2.7%とかまで上がって来ちゃったことで、株式の調整が入ってきた感じがします。
ここからは、しばらく この長期金利動向みながら、ポジション管理していくのが、正解ですかね・・・・
逆を言えば、米長期金利が2.7%超えて上がっても、アメリカの株式市場がへっちゃらなら、また年初のような動きにならないとも限らない。
点検作業が多いですね、今年は
