本日、英国の雇用統計が発表されました。
* 雇用統計の結果・失業率11月 4.3%

12月予想 4.3%

結果 4.4%

これはショック

でした。
最近全く関心を集めていなかった失業率でしたが、予想外に失業率が悪化し、4.4%となりました。
英国の失業者数は、前月より 46,000人増の147万人へ・・・・
失業率が今回上昇したことが、どれだけ ショックだったか?ですが・・・・
先日の四半期インフレーション・レポートで、英中銀は2018Q3頃には4.25%へ、 2021Q1には 4.1%まで下落すると予想。
MPCのソーンダース理事は、失業率は4%を割り、さらに低下するリスクについても、言及していました。
・賃金上昇率ボーナスを含む Total Pay
11月 2.5%

12月予想 2.5%

結果 2.5%

ボーナスを除く Regular Pay
11月 2.4%

12月予想 2.4%

結果 2.5%


(クリックすると拡大します)
以前、セミナーでも申し上げましたが、インフレ率

賃金上昇率

で、お互いに歩み寄り、最終的には・・・ というか、本日の英中銀議会証言によれば、賃金が上昇していく兆候が既に見えるそうなので、もうしばらくすると
賃金上昇率 > インフレ率 となり、上のチャートでも 「ピンクのハイライト」状態 = 実質賃金があがり、消費が盛んになる ということでしょうか?
* 賃金上昇率についてくどいですが、ここから英国の景気がどうなるのか? インフレがどうなるのか? 経済の緩みが、本当に縮小しているのか?
そういうことを考えるうえで、とにかく重要なのが、 「賃金上昇率」です。
雇用統計で発表される
「週賃金上昇率」 (上のチャートで使用した数字) は、
インフレ調整前 の数字です。
英統計局は、同時に
インフレ調整後の週賃金 についても、
別途発表 しています。
インフレ調整後の賃金について、あるエコノミスト氏がご自分でチャートを作成していました。それがこれです。

つまり、インフレ調整後の私たちの収入は、前年比で 0.5%マイナスということです。
長々と書きましたが、
来月の雇用統計から、失業率と賃金上昇率の両方をチェックすることになります!