欧州中銀(ECB)関係者の発言

が続いています。
この記事 でも書きましたが、年末年始にかけて、ECB理事4名が、今年9月でQE策は終了するのではないか? という内容の発言をし、ユーロが上昇しました。
今月のECB理事会 (1月25日) でのドラギ総裁記者会見では、確実に 「ユーロのレベル」 について記者が質問すると思います。ドラギさんは当然 「為替レベルは政策手段ではない」 と逃げるとは思いますが、もしかしたら 彼なりの見解を何か述べるかもしれず・・・・ 目が離せませんね* 昨日の発言内容3名のECB関係者が、最近のユーロの動きについて、発言しています。
過去のユーロ高局面でも、一番最初に懸念を表明するのは、例外なくフランス人でした。
今回の発言は、フランス・ポルトガル・オーストリア の関係者となっており、イタリア人が入っていないのが、不思議でした
・ノボトニー オーストリア中銀総裁
ヴィエナでの講演で私の気のせいでもなんでもなく、この人 よく発言しますね・・・ 他の理事より暇なんかい

「the Euro must be observed
最近のユーロ高の動きを考えると、今後も監視が必要だ。」
・ビルロワドガロー フランス中銀総裁
ドイツの新聞へのインタビュー「The recent evolution of the exchange rate is a source of uncertainty which requires monitoring
ユーロの最近の上昇は不確実性の源であり、インフレを押し下げかねないため監視が必要だ。」
・ コンスタンシオECB副総裁
イタリア紙へのインタビュ「I am concerned about sudden movements which don't reflect changes in fundamentals. Looking at fundamentals, inflation declined slightly in December
ファンダメンタルズの動向の変化を反映しない急激な動きについて、懸念している。ファンダメンタルズを見るとインフレ率は12月に若干低下した。」
* 過去と比較しても、早すぎるユーロ高懸念年初からの上げがきつかったので、そろそろ、ユーロ高懸念発言、出てくるかな・・・ とは思っておりましたが、実効レートが 100にも乗らないうちに、これだけ出てくるのには、正直違和感を感じました。
過去の口先介入レベルは、一番低い場合が、104台
トリシェ前総裁時代は、108以上でした。もちろん、その時の経済や財政状態により、104にならないから大丈夫 とかという線引きは、出来ません。その時、その時、ユーロ加盟各国が抱えている問題やユーロ圏全体の問題などを総合して、ECB関係者は発言するのだと、私は理解しています。
個人的に考えているのは、金利正常化へと動こうとしているECBにとって、できるなら このタイミングでのユーロ高は勘弁して欲しいと思うのが当然だと思います。
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