この2~3時間で大幅に値を飛ばしてきているビットコイン
ヨーロッパでは、今でもビットコインに関する情報は、限定的です。出てくるものとしては、高値更新した!だの、その手のニュースばかり
しかし、本日のFT紙にはこんな記事が載っています。
* ビットコイン先物の拡大にストップがかかるか?本日のFT紙に載っていた
ニュース ですが、タイトルは
「Wall Street banks push back on launch of bitcoin futures
ウォールストリートの大手銀行は、ビットコイン先物取引提供を延期」

米商品先物取引委員会(CFTC)が先日発表しましたが、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)と、シカゴ・オプション取引所(CBOE)が今月中にビットコインの先物取引を始めます。
私がここにわざわざ書くまでもなく、現物取引と違い、
先物契約の場合には、実際にビットコイン(資産)を所有する必要がありません。どうして、大手銀行たちが延期を決定したかというと、ボラティリティーが高いビットコインですが、システムそのものが、きちんと整備されていない点。年金運用に携わる機関投資家にとって、システムや規制がきちんと整備していないマーケットには参入することは出来ないからのようです。
大手銀行としては、機関投資家が参入すれば、ビットコイン先物仲介部門を設置して、ビットコイン取引をやってもらうことになります。その際に機関投資家から預かるマージンは、その銀行そのものではなく、クリアリング・ハウスが管理するそうです。そして、クリアリング・ハウスは銀行からも、ある種のギャランティー費を預かるようです。
万が一、(ビットコインの乱高下が激しく) 投資家がデフォルトした場合、クリアリング・ハウスが間に入るそうですが、そのあたりの完備も整っていないみたいですね。
ちなみに、ここでの大手銀行とは全て米系ですが、ゴールドマンサックス・モルガンスタンレー・シティーバンク・JPモルガンあたりを指すようです。
ある欧州系大手銀行も、このビットコイン先物に興味を示しているのですが、もしトレードを開始する場合には、
顧客の 「過去の取引履歴」 この提出を求めると書いてありました。その履歴を見て、リスクを取れるのか? 判断するのでしょう。かなりハードルは高そうです。
シカゴ・オプション取引所(CBOE)には、リスク管理委員会というものがないそうですが、そこのクリアリング・ハウスには設置されているので、常時コンタクトを取りながら、運営していくと言っています。
