本日のトランプ次期大統領就任式を前に、ドル高についての議論が高まっています。
*新財務長官 vs トランプ次期大統領アメリカの新財務長官になられるムニューチンさんが上院委員会の承認公聴会で行った 「長期的に強いドルが必要」という発言。それに対して、トランプさんはWSJ紙のインタビューで 「ドルは強すぎる」と語りました。
しかし、そのインタビューを見てみると、トランプさんは、こう語っていらっしゃるんですね。
中国との貿易問題についての質問に答える形で、
「Our companies can’t compete with [China] now because our currency is too strong. And it’s killing us.
アメリカの企業は、このままじゃ 中国に太刀打ちできなくなるよ。だって、ドルが強すぎるから・・・ 本当に競争力失うぞ!」
こんな感じのニュアンスです。
*自国通貨に対して「強すぎる」と言ったはじめての大統領トランプさんのインタビューが、ここまで注目

を集めたのには、意味があります。
それは、
金融市場の安定を損なわないためにも、歴代の大統領は通貨レベルについて、一切言及しませんでした。これは、大統領だけではなく、中央銀行の総裁や関係者も同様で、長い年月をかけて、通貨レベルに関する言及は控えることが慣習となっていました。実際に、このトランプさんのインタビューが出た翌日、ダボス会議に出席していたアメリカのサマーズ前財務長官は、「トランプ次期大統領が通貨についてコメントしたことは、非常に例外的なことだ。ああいう発言は、マーケットを混乱させる。」

と語っています。
まぁ、いろいろな意味で、型破りなトランプさんですが、通貨価値についてまで、たびたび言及されるとマーケットは荒れます


*ブラックロックのフィンクさん財務長官は「長期的に強いドル」、大統領は「ドルは強すぎる」
いったい どうしろと言うんだ? こんな気持ちになりました 笑
そこで、実際に投資している人たちは、ドルについて、どう考えているのか?
世界最大の投資顧問:ブラックロックのフィンクさんは、こんな風に仰っています。

「大型減税と財政支出による景気刺激策を先取りした形で、ドルが上昇してきている。
このままずっとどんどん強くなれば、世界経済にとっての脅威となりうる。しかし、現状では(トランプ政権が行うであろう景気刺激策を受け)ドルは止まるところを知らない。アメリカに一番お金を貸してくれてるのは (=国債保有率が高いという意味でしょう) 日本だ。2番目が中国と続いている。日本や中国のようにアメリカにお金を貸してくれている国々には注意とともに、敬意を払うべきだ。
ドル高による最大の懸念は、アメリカの製造業の競争力をそぐことである。特にトランプ政権では貿易面には力を入れており、最悪の場合、貿易戦争という事態にもなりかねない。あまりにもドル高が進み製造業が打撃を受ければ、
それ以上にドル高にならないよう、FEDに利上げをしないよう圧力をかけるなどということもあるかもしれない。」

FEDが利上げしないように、プレッシャーをかける



そういわれてみると、イエレン議長の任期って、2018年の初めでしたよね、1月とか2月。
後任は、トランプさんのイエス・マンにならないことを祈ります・・・
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