明日 (4月22日 水曜日) ロンドン午後12時30分より 英国2009年度予算案が発表されます。今回の予算案の特徴は 多様な環境重視関連策であると言われています。
G7諸国で最悪の財政赤字(対GDP比)である英国にとって 今回の予算案は 否が応でも 英国債投資家好みの内容にならざるを得ない事は明白な事実でしょう。故に 大規模な財政支出拡大や減税は期待できません。ロイター社が24名のエコノミストを対象に行った調査(4月1~8日実施)では 2009年度の政府借入額は 1,600億ポンド(平均)、2010年度には 1,670億ポンド(平均)になるという予想が出ました。この数字は ダーリング財務相が昨年末に予想した数字(2009年度 1,180億ポンド、2010年度 1,050億ポンド)より かなり大きな数字となっています。
運が悪い事に ダーリング財務相が 2009年度予算編成方針を発表した昨年11月当時よりも 景気見通しが悪化しており、政府が2009年度から2015年度までに財政均衡を達成するためには、増税や歳出削減により年間390億ポンドを調達する必要があります。その全額を増収で調達するには、1世帯当たりで平均1,250ポンドの増税を行う必要があるという事は 以前 このブログにも書きました。
2010年は総選挙の年となります。任期満了に伴う総選挙を来年6月に行うとすると エリザベス女王に議会解散を申し入れる

エリザベス女王による議会解散宣言

選挙通知

投票日

議会召集と開会、女王のスピーチ これらの全行程が25労働日と義務付けられているので 少なくとも 来年4月には議会の解散が行わなければなりません。その為 「選挙用」アピールをする意味も含め 来年3月くらいから有効となる財政支出削減策 又は 雇用創出策が出てくる事にもなるでしょう。
予算案の中で一番話題になっているものが これです
*新車(又は 1年未満の中古車)購入補助金9年以上の古い乗用車/ライトバンを 新車/1年未満の中古車に買い換える人に対し 最大2,000ポンドの補助金支給が検討されています。英国政府は排出ガス中のCO2削減に向けて、さまざまな取り組みを行っており、今回の補助金制度はその一環。低公害車の普及により 英国を環境保護用電気自動車/環境にやさしい自動車生産の世界的拠点にしよう と ブラウン首相は考えているようです。
同時に ドイツでも 新車購入補助金制度が成功し 自動車販売車数が 一気に40%も伸びた例がある為 英政府も同様の措置を取るようです
ダーリング財務相は 特定産業を対象とした補助策を作る気はない と ずっと言っているのですが この自動車購入補助金制度が組み込まれた場合 他の産業からの非難は 必須ですね
もっと書く予定でしたが ちょっと 長い電話が入ってしまいました。こんな中途半端な記事を載せるのは 気が引けますが 一応 載せます

明日は 予算案の内容により 英債券 そして ポンド が 相当 乱高下

する危険性があります。日本人の大好きなポンド円も 相当 ドッタンバッタン

が ありそうですね。ストップを起きましょう!
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