とうとう最後の3回目となりました。ここまでお読み頂き、ありがとうございます!
*連立政権誕生までの道のり総選挙終了後の動きとしては、まず憲法に規定されているように、
スペイン議会は総選挙後、25日以内に召集されます。今回の場合は、
遅くても2016年1月14日までに新議会の召集がなされる予定。
この25日の間にスペインの王様が各党の党首や議長と話し合いを持ち、「首相候補」を指名し、その候補が所属する政党が連立相手を探し政権樹立を目指します。もし、25日の間に最大議席を獲得したPP (国民党) が連立政権樹立は無理だ… と判断した場合は、次に議席を獲得したPSOE (社会労働党) に組閣のチャンスが廻ってきます。
とりあえず、PP(国民党)が25日の間に連立相手を見つけた場合は、
来年1月14日までに召集される初議会の時に、首相候補の信任投票が実施されます。この信任投票で、
議会の絶対過半数(議員定数の過半数) を獲得できれば、スペイン国王はこの候補者を正式に首相に指名します。
もし、絶対過半数に届かなければ、
投票から48時間以内に、もう一度同じ候補者に対しての2回目の投票が実施されます。この時は、絶対過半数ではなく、
単純過半数(投票総数の過半数)が必要となります。
まぁ、だいたいこの辺で信任されるはずですが、ここでもダメな場合は、48時間後、また48時間後と信任投票が繰り返されます。最終的には、この投票を
2ヶ月繰り返しても単純過半数に届かない場合、国王は議会を解散し、再選挙が実施されます

書いているうちに、気が遠くなってきました。
*スペインで起きていること今回の選挙結果を受け、政局の混乱が続き、スペイン経済の回復に水を差すという指摘がなされています。それを一番判りやすく示しているのが、スペイン国債の利回りです。
国債は売られると、利回りが上がります。国債を見るときには、その国の利回りだけでなく、ヨーロッパでしたら優等生のドイツとの利回り格差(イースト・スプレッド)や、スペインの場合はイタリアとの利回り格差も常にチェックされます。
今回はスペイン/イタリアのイールドスプレッドを見てみましょう。

上のチャートは週足、下は日足と、ちょっと時間軸が違いますが

許してください。
お伝えしたかったことは、今までずっとイタリアの利回りの方がスペインよりも高かった (=国債価格は、スペインの方がイタリアよりも良かった、高かった) のですが、選挙を境にして、逆転が起きました。
つまり、スペインの国債の売りがたくさん出て、とうとう利回りはイタリアよりも高くなってしまったのです。
これを、リスク・プレミアムと呼びますが、特に
12月22日から欧州中銀(ECB)のQE策による国債購入が冬休みに入るので、スペイン国債の買い手が極端に減るため、ますます値が飛びやすくなります。
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