昨日(水) 英国債 40年物 総額:17億5,000万ポンドの入札が行なわれましたが 残念な事に 入札額は 16億3,000万ポンド (93%)に留まり 売れ残りが出てしまいました。英国債管理局(Debt Management Office = DMO)によりますと 過去10年間で 入札総額に届かなかった事は 2度、一番 最近は 2002年9月 30年物 9億ポンドのうち 95%入札額 というものだそうです。本日は このニュースが各紙第一面を賑わせています。
たまたま この売れ残り入札の悪材料に追い討ちをかけるように 同じ時間帯に3月CBI小売売上高が発表されたのですが 予想(-35)より ズンと悪い -44 (先月 -25)となり ポンドは 一気に売られました。
この入札不成功のニュースを受けて DMOは 「過去に入札額に満たなかった例はある。英国以外にも 例えば ドイツは今年に入って 2回 入札に失敗している」と発言。しかし 本日になって突然 「今回の入札失敗はキング英中銀総裁にある」 と攻撃相手の矛先を変えました。と言うのは キング総裁は月曜日 来月に予定されている予算案で これ以上の景気刺激策を組み入れる事は 財政的に危険である という内容の発言をし ブラウン政権の<借りて使う>財政政策に 批判的は発言をしました。DMOは この発言が投資家の購買意欲を削いだ と言ってるようです。
正直なところ 私はキング総裁発言には賛成です。冷静に見れば キングさんに指摘されなくても 今回の売れ残り入札は 市場参加者がブラウン政権の財政政策に対する不信任投票を投じたと見るのが妥当では ないでしょうか?中長期的な時間軸に乗っ取り 借金の返済見通しを知らされない限り 誰も 英政府を信用しません。
2009年度の英国債発行予定額は 1,466億ポンド、これは 昨年度の584億ポンドの2.5倍に当たります。来年度は どうかと言うと これまた 大型入札 1,100億ポンドが予定されていますが 増額の可能性もあるので まだ この数字は信用できません。
ドイツも昨日 今年度の国債入札額を約200億ユーロ増額する可能性を示唆しました。これを受けて PIGS諸国と独国債とのスプレッドは縮小。特に 今年度の入札の半分を終えたギリシャは スプレッドが12ポイント以上縮小し 今年2月上旬のスプレッド差に戻ってきたようです。
これって どういう事なんでしょう?英国は さておき、ドイツのような優等生の国債よりも プレミアムが乗っているギリシャ国債を買う投資家が増えてきたという事は リスクを取る姿勢が出てきたと理解してよいのか?それとも ドイツとギリシャでは 発行額が俄然 比べ物にならないほど違うので 大きなリスクは まだ 無理だが、プレミアムの旨みがある点を重視し 小さいリスクを取ってみよう という意図で 入札予定額の半分達成したギリシャを選んだという事なのかしら?
欧州債券市場 注目です。これは 確実に通貨動向に反映する材料になりそうです
追記1)本日は 歯科衛生治療の予約が入っているので 半日ほど外出してます。頂いたコメントへのお返事は 今夜 させて頂きます
追記2)昨日 コメント欄へのお返事に書いたのですが 私 EXILEというグループを先週金曜日にはじめて 耳にしました。この曲が気に入ってしまい PCをつけるたびに聴いています。喉を使って歌っているのが ちょっと気になるのですが やはり いい曲である事には変わりありません。
この記事がお役に立ちましたら 欲張り3段攻めポチッ御願いします!
最初は
人気blogランキングへ 次が
最後が
こんな嬉しい賞を頂きました。受賞に恥じないよう 頑張ろうと思います。応援 よろしく!
今の財政状況を考えるとね~。英国債は避けたいですよね。
ギリシャ国債を買う投資家が増えてきたのは「プレミアムの旨み」でしょうかね。
最近の楽観的な予測や雰囲気も関係してるのかなぁ。
もうかなりのEXILEファンになったみたいですね^^
さらにお気に入りの曲が見つかるといいですね