3ヶ月に一度、ECBはユーロ圏の銀行向けに低金利で資金を貸しています。それを、
条件付き長期リファイナンス・オペレーション(TLTRO) と呼んでいます。
TLTROは2014年6月に発表され、民間企業向けの貸し出し促進策という位置づけとなっていて、2012年8月に英中銀が実施したFunding for Lending Scheme(FLS 融資促進のための資金調達スキーム)と似た措置となっています。
*2015年9月のTLTRO結果今回の参加額ですが、ブルーンバーグ社のエコノミスト予想は少なくて350億、多いところは1,200億。
米ゴールドマンサックスは、600~800億の予想を出していました。
そして、結果は驚くほど少なくて、155億ユーロ

予想を大きく下回ったことをうけ、ユーロは一旦1.12割れを試しましたが、その後戻っています。
*過去のTLTRO実績参考のために、過去のTLTRO実績を書きますと、
2014年9月 826億ユーロ
12月 1300億ユーロ
2015年3月 978億ユーロ
6月 737億ユーロ
*民間貸付を見ると…この企業向け貸付の現状を知るには、わざわざ3ヵ月ごとのTLTROを待たなくても、ユーロ圏マネーサプライM3と同時に発表される「民間貸付」の数字を見るのが手っ取り早いです。この数字を見ると、今までず~~~っとマイナスだったのが、最近はプラスに転じてきたところです。
このチャートは今年7月末に発表された数字ですが、その後も同じ感じで推移してます。

ですので、今回のTLTROの数字だけを見て、がっかり

するよりも、もしかしたら欧州の銀行は3ヶ月に一度のTLTROを、わざわざ待たなくても、他の方法で民間貸付用の資金を調達しているとも考えられます。
なので、今回の数字がよくなかった

ユーロ圏の景気は、また悪くなっていく (フォルクスワーゲンの問題とか難民問題の影響はあると思うので、この辺りの線引きが難しいですが…) と決め付けるのも、ちょっとアレだな と思いました。
もし この記事がお役に立ちましたら ポチッ

御願いします!
人気blogランキングへ
にほんブログ村
応援 よろしく御願いします
ウルトラFX

インターバンク直結型
ポンド円の約定率
100%! 

