この問題は直接為替動向には関係しないので、ずっと書くのを控えていました。しかし、最近ニュースを聞くと、移民/難民問題抜きで、いまのヨーロッパは語れないというレベルにまでエスカレートしたので、自分の記録用の意味も含め、書いておこうと思います。
*移民/難民 4つのルート欧州は常に、移民や難民問題に悩まされてきました。
つい最近では、
2014年に実施された欧州議会選挙でも問題となっただけでなく、今年5月に実施された
英国の総選挙 でも、有権者の3大関心ごとのひとつに入っていました。
2014年頃の問題は、「移民問題」でした。特に、ブルガリアとルーマニアが、2014年1月からEU内での就業や医療を受ける権利を認められたため、彼らにはEU加盟国であれば、どこの国でも住む/働く/医療保険を受ける/失業給付金をもらう権利が与えられたのです。
そして、今年になってからの問題は、「移民」だけでなく「難民受け入れ」が大きく影を落としてきたのです。
この地図に示した4つのメイン・ルート
① シリアなどからトルコ・ギリシャ経由で欧州に移動しようとする東地中海ルート
② リビアやソマリアなど北アフリカ諸国から、イタリア・ギリシャ経由で欧州に移動しようとする中央地中海ルート
③ 一度、欧州に逃げ込んだ難民が、よりよい生活を求めようとドイツやイギリスに移動する西バルカン・ルート

この影響で、マケドニア国境には多数の警察官が待機しており、人を入れません。
一番すごいのは、ハンガリーで、国境を鉄の柵で閉鎖しています

④ 移民・難民の「永住希望地No.1」のイギリスへの英仏海峡ルート

(クリックすると拡大します)
*動き始めたメルケル首相昨日記者会見で話したメルケル首相は、「移民受け入れが特定の国に偏っていることが是正されないのであれば、ヨーロッパの国家間において国境検査なしで国境を越えることを許可する協定(シュンゲン協定)の見直しに動かなければならないだろう。」と語っています。
そして、この移民・難民対策のため、9月14日には、EU内務/法務相会合が開催されることに決定されました。
英国の保守党政権も、移民に対する補助金制度改革を実施するなど、対策に追われていますが、
英国は国民番号制を導入していないため、一度入国してしまえば、偽運転免許書などを身分証明書に使い永住できるので、移民/難民の「パラダイス」として有名です。
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