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ギリシャ向け繋ぎ融資の問題点

ちと内容が複雑なので、そしてローマ字がやたらたくさん出てくるので、疲れている時には読まないでください。もっと疲れます...
スタンプ そんなバナナ


*ギリシャ向けブリッジ・ローン(繋ぎ融資)について

・・・拒否姿勢を示した英政府

繋ぎ融資の支払い方法について、早速ですが、英国が物申してます… 

本日、Ecofinに参加した英国のオズボーン財務相は、

「EFSM (欧州金融安定メカニズム) を使って、ギリシャ向け繋ぎ融資を実行すると聞いている。そのためには、EU加盟28ヶ国全体で、100~120億ユーロを払い込まなければならない。そうなると、英国の支払い額は、10億ユーロ規模となる。
英国は、前回ギリシャ債務危機が発覚した2010年に欧州連合との間で、ユーロ圏で起きた危機に関しては、EFSMは使わないという合意を取り付けており、今回どうしてギリシャ危機に対する融資にEFSMが使われようとしているのか、理解出来ない。」

という内容の発言をしました。

話しを2010年時点に戻すと、当時はギリシャ危機が発覚して  てんやわんやしていました    そして、EFSMからは、アイルランドとポルトガル向けの支援が支払われ、当然ですが英国もその一部を負担することになったのです。それに反発した  英国政府は欧州委員会に 「ユーロ圏への救済と、EU加盟国への救済資金は、きちんと別勘定にし、管理する」よう勧告し、翌月にユーロ圏加盟国だけを対象とした ②EFSF が誕生したのです。


・・・3つの支援機関についての説明

この3つの支援機関をまるまる全部を説明しようとすると90分のセミナーになってしまうので簡単にまとめます 

EUやユーロ圏加盟国に何らかの問題が生じた際に  融資などの金融支援をする支援機関には、 
① EFSM (欧州金融安定メカニズム)  
② EFSF (欧州金融安定ファシリティー) 
③ ESM (欧州安定メカニズム)  

この3つがあります。ただし、②EFSFは今年6月末で終了しているので、現在残っているのは、① EFSM と ③ ESM だけです。

ESM挿絵

① EFSM
「EU加盟27ヶ国全部を対象とした金融支援枠」であり、欧州委員会が発行体となり、EUの予算を保証につけて、EFSM債を発行して資金を調達します。

③ ESM
「ユーロ参加国による政府間組織」という立場を取っており、EFSMとは違い、加盟各国による払込資本により資本を調達し、加盟国が保証をつけています。そのため、EFSMのように債券を発行して救済資金を入手するわけではないため、『基金』と呼んでも構わないような特殊な性質を持っています。


・・・どうしてわざわざEFSMに白羽の矢  が当たったのか?

これはあくまでも私の憶測ですので、話し半分で聞いてください。

今回の繋ぎ融資に ③ ESM を使った場合、緊急動議という議決方法を使わなければいけないそうです。そして、この「緊急動議」というものを使うと、ユーロ・グループの85%以上の特定多数決が必要となります。この多数決は一ヶ国1票ではなく、ESMへの払い込み比率 (ECBへの出資比率とほぼ同じ = GDPのサイズで決定される) が使用されます。

その場合、GDPが一番大きいドイツの比率は、26%を超えているため、ドイツ一ヶ国が反対に廻れば、緊急決議は即否決となるため、繋ぎ融資が出来ません。

今回、EFSMを使って繋ぎ融資をする案を強烈に支持しているのが、他でもないフランス。そしてユンケルEU委員長であり、たぶんドイツは反対票を投じるでしょう。

英政府の異議申し立て以来、他の(ユーロに加盟していない)EU加盟国からも反対の意見が出ているようです。少なくとも、オズボーン財務相が語った内容は、2010年に欧州委員会から合意書を受け取っているようなので、法的な場に出ても、勝つのではないでしょうか?




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[ 2015/07/14 21:46 ] ユーロ危機 | TB(-) | CM(0)
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N20   (松崎美子)

Author:N20   (松崎美子)
東京でスイス系銀行Dealing Roomで見習いトレイダーとしてスタート。18ヶ月後に渡英決定。1989年よりロンドン・シティーにあるバークレイズ銀行本店Dealing Roomに就職。1991年に出産。1997年 シティーにある米系投資銀行に転職。肉体的・精神的に限界を感じ、2000年に退職。その後、憧れの専業主婦をしたが時間をもてあまし気味。たまたま英系銀行の元同僚と飲みに行き、証拠金取引の話しを聞き、早速証拠金取引開始。

口座残高ゼロ経験あり

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