今朝おきて、いつも通りにニュースを調べていたら、やけに目に付いたのが、「Grexit」 と 「Brexit」
*ファルファキス財務相発言週末のイタリア紙で、ギリシャのファルファキス財務相が
「月曜日のユーロ圏財務相会合で、ギリシャが提出した改革案詳細が受け入れてもらえないのなら、ギリシャ国民に向けて国民投票を実施するか、解散総選挙を実施するかの選択を選ぶかもしれない」
と
発言しました

昨日仕事をしながら、この報道を目にした時に、私は、「これ、メッチャやばい」

と思いました。ギリシャの政府関係者が、EU関係者からの事前承諾を得ずに勝手に「国民投票」という言葉を出すと、辞任に追い込まれたり、相当の圧力を受けるのが関の山だからです。
忘れもしない2011年、ギリシャ危機が悪化していた時に、パパンドレウ前首相が「国民投票」を口にして、欧州側からボコボコにされ、最終的には首相職を奪われた経緯があります。
そして、何よりも大事なのは、ファルファキス財務相が提案した国民投票というもの、一体何に対してのものなのかです。
・ギリシャがEUに提出した改革案一覧表の内容について、国民の意見を聞きたいのか?
・EUに対して、ギリシャ政府が取る強硬姿勢についての是非なのか?
・ギリシャがユーロに残留することを問うものなのか?
全くもって、不透明感ギラギラです。
*Grexit欧州大陸では、あまり騒がれていないのかもしれませんが、私が住む英国では、Grexit不安

が結構高まってきています。
FT紙が行った企業トップに対するアンケート を見ても、2012年のギリシャ債務危機真っ只中の時よりも、現在のほうが、そのリスクが高まった

と感じているようです。
しかし、1月にSYRIZA政権が誕生して以来、Grexitに向けた対策を協議するために集まったのは、英国政府だけのようです。今年2月1週に、キャメロン首相は自身のTwitterで、以下のTweetをしました。
「Given uncertainty around Greece & the Euro, it was important I chair a meeting to ensure the Government is prepared for all eventualities.
ギリシャとユーロ圏を取り巻く環境が不透明になってきたため、万一の事態に備え、英政府として準備を整えるため本日、私が議長になって会合を開いた」
この事実が報道された直後、欧州関係者からは、
「イギリスはユーロに加盟もしてないくせに、わざわざGrexit対策を練るために集まったそうだ。ご苦労さん」 という内容の皮肉な発言が続いたのです。
実際に、Grexit対策のために集まったことが確認されているのは、英国だけで、ヨーロッパからは 「対策は立てている」ことは認められても、特に政府として会合を開いたことは確認されていません。
これが、2ヵ月後に迫った総選挙に向け、キャメロン首相が≪危機対策≫をきちんとしてる優秀な首相像を有権者に押し付けたくて、Grexitを逆に材料にして会合を開いただけなのか? それとも、金融街:シティーから、そのような問題に対する政府の姿勢を聞かれ、2012年に財務省と英中銀が作成したと言われる【Grexit対策要旨】の焼き直しをしたのか?それは定かではありません。
果たして英国のGrexitが、単なるお騒がせで終わってしまうのか?
英国に住んでいる私ですので、どうしても英国発の報道ばかりが目に付いてしまいます。少し Calm down したほうがよいのでしょうかね…

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