昨日はボランティアに行っていて、ドラギ総裁の四半期に一度の欧州議会での証言が見れませんでした。今朝起きて、とりあえず証言のビデオを見ましたが、全部は載ってないようです…
たぶん証言のハイライトだけかもしれませんが、途中でドラギ総裁がブチ切れる場面

もあり、結構楽しませていただきました w


これがブチ切れ発言の画像ですが、写真では、あまり伝わってきませんね。ただ、隣に座ってるオジサンが、驚いてドラギさんを見ているのが、わかります
*TLTROについて先週実施された1回目のTLTRO で、参加した銀行への割り当て額が、予想を大きく下回ったことについて、ドラギ総裁は
「TLTROは9月と12月の2回合計の金額で、判断して欲しい」
と訴えていました。
まぁ、そう言われてしまうと、どうしようもありませんが、ストレステストの結果発表を前に、銀行が積極的に参加しずらいのは、理解出来ます。12月にどのような結果になるのか、興味ありますが、あと3ヶ月も先のこと、今は気にしてられません。
*国債購入という選択肢も含んだQE策導入?米FRB、英BOEは共に、量的緩和策(QE)を実施する際に、自国の国債を購入対象にしました。しかし、ヨーロッパは、加盟国の国債の直接購入は、リスボン条約123条で禁止されています。
これについては、
過去記事で詳しく書いた ので、読んでみてください。
で、私が言いたかったことは、QEに国債購入を入れる場合には、このリスボン条約で
『政府債務の直接的な取得の禁止』となっており、ECBや加盟国の中央銀行が加盟国の財政赤字の補填のために信用供与をしたり、国債を「直接購入」する事を禁止 されているため、発行市場ではなく、Secondary market つまり流通市場での購入となる筈。
しかし、これについては、OMTに関する議論でも何度も繰り返されましたが、ドイツ憲法では違憲行為となる可能性も残っているため、今まではずっと「タブー」な領域になっていました。

「どうしてこれだけグレーな部分に、ECBは足を踏み込まなければならないのか?」ですが、今月の理事会後の記者会見で、ドラギさんは
「ECBのバランスシートを、2012年時点のレベルまで戻したい」
と発言したからです。
そのレベルまで戻すには、
あと1兆ユーロの流動性が必要 になります。先週のTLTROでの826億ユーロでは、全然足りません。12月の2回目のTLTROで、どんだけ頑張っても、両方合計でも4,000億ユーロが限界です。
そうなると、ABSやカバードボンドを併用したQE策の導入ということになりますが、それを含めても1兆ユーロ規模に達するのは時間がかかると判断したのか、マーケットでは禁じ手の【国債購入】も、QEに含まれるのではないか?という予想が、ジワジワと優勢を占めています。
そのため、ユーロはほとんど戻りなく下落基調をたどっていると私は理解しています。
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