*果たしてポンドはOvervalueされているのか?やはり通貨の強弱をみるには、実効レートを参考するのが一番ですので、チェックしてみましょう。
これは1990年からのポンド実効レート、ピンクの横線は、1994年から現在までの【過去20年におけるポンド実効レートの平均値】です。だいたい 90.70レベルになりますね。

昨日の終値は、88.5107ですので、単純比較をすると、約2.9%ほど現在のポンドは過去20年平均値より低いレベルにおります。比較しておきながら言うことではありませんが

別に過去20年の平均値に届かなくても、悪いとか良いとか関係ないんですけどね...

でと、チャート上に黄緑の丸がありますが、これは2008年頃を指しており、わざわざ丸をつけた理由は、最近の英国の明るいニュースとして 「とうとう英国の景気は、リーマン・ショック前の景気の頂点とも呼ぶべき2008年のレベルに戻った

」 ということが、何度も繰り返し報道されています。
景気がそこまで戻っているのなら、実効レートだって、そこまで戻っても全然不思議じゃないんじゃない

とも思うのですが、これはやはり経済構造とかが違っているでしょうから、単純に比較するには無理があります。
ここで言いたかったのは、IMFがポンドは5~10%Overvalueしていると言うが、自分的にはあまりそうは感じない。逆に、今回のポンド上昇は、発射台が非常に低いところからスタートしただけに、まだまだ過去の平均値にも達していない状態で、ポンド高だと騒ぐのは、いかがなものでしょうか?という感じです。
*ブロードベント副総裁発言しかし、この私の意見とは全く正反対、つまりIMFのOvervalue観に賛成票

を入れたのが、英中銀外部委員から先月副総裁へ昇格したブロードベント氏。
昨日のブルーンバーグのインタビューで同氏は、【ポンドは10%程度、Overvalueしている可能性がある」 と語っています。

まぁ、元ゴールドマンサックスのエコノミストで、今度は中銀副総裁にまで登りつめた方の意見ですので、反論しても私には全然勝ち目ないんですが、自分の中ではずっと、「90乗ったら、そこからがニュートラルだ」 と考えていたので、やはりOvervalue、それも10%ものOvervalue論には、若干の違和感を覚えざるをえません。
いずれにせよ、このOvervalue論が英中銀MPCの共通した見解なのかどうかについては、13日に発表される英中銀四半期インフレーション・レポートと、総裁はじめ理事達の記者会見の席ではっきりすることだと考えています。
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