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ポンド安に悲鳴

昨日火曜日の英製造業生産高(10月)が予想よりずっと悪い事を受けて 先週からくすぶっていた英国のゼロ金利突入話しが返り咲き、それが今朝のポンド売りに繋がったと説明されています。今日 車の中で何度かニュースを聞いたのですが その度に ”ポンドはユーロに対して最安値を更新。この冬のヨーロッパ旅行は 高くつくぞ!”という内容のニュースが最初に流れていました。

そもそも 先週 英中央銀行が政策金利を1%下げる前日に 英タイムス紙が ”英国の政策金利は来年6月までに ゼロ%になると シティーのブローカーが警告”というタイトルの記事を載せたのが 最初だったように記憶しています。私は読んでませんが Caxtonという為替ブローカーのチーフエグゼクティブというタイトルのおっさんが そういう話しをタイムス紙のインタビューで行なったようです。

その翌日 英中央銀行は 1%利下げをしたと同時に 信用危機と不況の長期化を回避するため<追加措置の必要性を示唆>しました。その翌日 英テレグラフ紙は リセッション入りを回避する為に、英中銀が最後の手段として国債や社債などの資産買い入れなど抜本的な対策を検討していると報じました。同紙は、中銀が「経済に直接資金を注入する抜本策を検討しており、これは金利がゼロに近づいた時にのみ利用される最終的な選択肢である」と報じ 中銀が検討している<追加措置> = 「量的緩和」となってきた訳です。

シティーのエコノミストの間でも 英国は米国に続き 遅くても来年第1四半期の終わり頃までに 量的緩和に踏み切るに違いない という見方が台頭してきています。

本日 ダーリング財務相は 議会で ”量的緩和措置を今すぐ導入するような考えはない。金利もゼロに下がるまでは まだ 時間がかかるし、インフレ懸念は だいぶ和らいだ事は認めるが インフレが一切払拭された訳でもない。量的緩和という問題に関しては 新聞で報道されているというだけで 私達が日々 これを議題にして 話し合いを持っている訳ではない”と 言ってましたね

キング総裁は たしか 先週だったと思いますが 量的緩和に関して話した時に 万が一 英中銀が量的緩和に踏み切ると決断しても 英財務省の承認が必要となるので 実際に英国が量的緩和に踏み切れるかどうかは 今のところ 何とも言えない と語っていたと記憶しています。

量的緩和が実施されるか否かは まだ時間がかかるとしても、英政策金利が ゼロ%になるんですかね..................... そうなっても 全く おかしくない事態だと十分に理解しているのですが この英国がゼロ金利?というのは どうしても 頭が受け入れてくれません

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ポンド安
おはようございます。

>『ユーロ/ポンドのレベル』…ブラウン氏は ”イギリスの単一通貨参加の際の交換レートについて、1ユーロ=約73ペンスである”と述べている

英国のユーロ導入を検討という報道に対して、N20さんがお答えしてくださった中での一部分ですが、とても気になっていました。

このところのポンド安、2ヶ月で1000ポイントにものぼるものですね。マーケットは、ポンド安に誘導してパリティーに持っていこうとしているかのように見えてしまいます。ブラウン首相の考えには反するユーロ側の政治力が働いているかにも見えるのですが、どうなのでしょう?単なるユーロのリパトリでしょうか?それとも、2000年からの50%レベルが0.73(計算上は0.892)になるまでユーロを釣り上げておいて、一気に落とそうとする企み?
いろいろ考えすぎかもしれませんが・・・
N20さんはどのようにお考えですか?
[ 2008/12/11 08:48 ] [ 編集 ]
ハニーさん
今回のポンド安は 市場参加者が英政府の”垂れ流し赤字”に対する警告だと受け止めています。英国債のデフォルト・リスクなどと言う言葉が出てきている現在 誰がポンドを買うでしょうか。別に 欧州諸国が英国より 今回の金融危機に対して優れた対策を練りだしていると言うつもりは 全くありません。しかし 私も このブログに何度も書いているように 現政府は 一体 何を根拠に これだけ 財政出動しているのでしょうか?

もう 御存知かと思いますが 今朝 独財務相が ブラウン首相の取ったケインジアン政策を ”次の世代に負債を残すだけ”の政策と非難しています。

まだ 自分の中で固まっていないのですが 今回の金融危機が 今後 どれほど深刻化するか 分かりませんが もし日本が辿ったのと同じだけ 世界中が苦しむのであれば ユーロと言う通貨は なくなるのでは ないか と思うようになって来ました。なくなる というのは 言い過ぎですが、形を変えて 存続するという意味です。例えば ドイツ・フランス・オランダ・ベルギーだけが 新ユーロを使用し、PIGSと呼ばれるポルトガル、アイルランド、ギリシャ、スペインは 自国通貨切り下げが出来ないユーロ使用を断念し 自国の通貨に戻る という事です。

もちろん これは あくまでも 私個人の意見ですので くれぐれも 誤解のないようにお願いします。
[ 2008/12/11 20:18 ] [ 編集 ]
お返事有難うございます。
米国は新たにFRB債も検討とのこと、いよいよ基軸通貨としてのドルの地位も揺らいできたとみえます。米国の狙いとする「クラッシュ・プログラム」である「AMERO」構想は、我々にに受け入れられるものでなく、私も近い将来に基軸通貨が一極から多極性のものへ、多軸通貨体制へと移行していくことになるのではと思っています。
株式市場も、SQに向けて売られそうですが、為替市場は、クリスマスが終わると本格的にドルが売られることになっていくのでしょうね。
これから、新たな年に向けて資金を少しずつ増やしていきたいと思っています。
[ 2008/12/12 04:45 ] [ 編集 ]
ハニーさん
お早ようございます。資金を増やす.....羨ましいです。結果 教えて下さいね!

実は 今日 理由は いくつかあるのですが S&P500とダウ両方共にロングにし 利食いだけ置き ストップを置かずに出かけてしまいました。4時間後に帰宅し 画面を見て 唖然。想像していた安値から更に10%ほど 下がってるのを発見。爆死です。今月 コツコツ積み上げた収益 ほとんど 無くしました

FRB債 私も話しを聞きました。バランスシート メチャクチャですね

また金本位制に戻るという 半分冗談ともつかない話しをしているエコノミストもいるようですね
[ 2008/12/12 08:08 ] [ 編集 ]
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プロフィール

N20   (松崎美子)

Author:N20   (松崎美子)
東京でスイス系銀行Dealing Roomで見習いトレイダーとしてスタート。18ヶ月後に渡英決定。1989年よりロンドン・シティーにあるバークレイズ銀行本店Dealing Roomに就職。1991年に出産。1997年 シティーにある米系投資銀行に転職。肉体的・精神的に限界を感じ、2000年に退職。その後、憧れの専業主婦をしたが時間をもてあまし気味。たまたま英系銀行の元同僚と飲みに行き、証拠金取引の話しを聞き、早速証拠金取引開始。

口座残高ゼロ経験あり

セントラル短資FX (株)さんで 連載スタート
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