ウクライナ情勢を受けた地政学的リスクを背景に、安全志向の円やスイス、そして国債が今週に入ってからは特に買われています。この流れを受け、世界主要国の国債利回りは低下(価格は上昇)しています。
特に顕著なのは、イタリアやスペインなど南欧州各国のイールドの低下であり、10年物国債利回りは3.50%以下、5年物は何年ぶりか判りませんが、本当に久しぶりに2%を割る寸前です。
*キプロス・連立政権の一党が離脱ギリシャ系とトルコ系との南北分断が約40年続いているキプロスですが、ここにきて再統合に向けた交渉がすすめられていました。しかし、2日前にキプロス政権内で大きく意見が食い違う動きとなり、連立政権の一党が離脱すると脅しをかけ、昨日本当に離脱してしまったようです。
私もこの国の国会の仕組みとか判ってないのですが

どうやら大統領権限がかなり大きいらしく、この離脱による影響は、ほとんどないと書かれています。
・民営化法案、否決 
IMF/EUからの金融支援の条件となっていた民営化法案が、昨日の議会で否決されました。これを受け、3月に予定されている支援金受け取りの実施が危ぶまれています。
キプロス政府報道官は今朝、法案内容の一部変更を経て、本日中にあらためて議会に提出

支援金受け取り期限 3月5日までに可決するよう全力で頑張る

可決すれば、2億3600万ユーロの次回支援金が受け取れる こういう段取りになっているようです。
*ユーロ圏マネーサプライ昨日すぐにブログで書こうと思っていましたが、体力尽きてしまいました

あらためて書きますと、昨日ECBが発表した
1月分マネーサプライM3
先月 +1.0% → 予想 +1.1% → 実際の数字 +1.2%
民間向け貸し出し
先月 -2.3% → 予想 -2.2% → 実際の数字 -2.2%

AQR(資産内容評価) に向けた欧州系銀行のバランスシート調整が、昨年12月31日で終了したことを受け、1月分の数字は改善される可能性が高い、というか、
改善されなきゃいかんだろ!というのが、コンセンサスになっていました。

逆に1月の数字が更に低下するようなことにでもなれば、3月のECB理事会での政策金利カットを含んだ追加緩和策導入の可能性が高まると予想されていました。



結果としては、M3はOKですが、貸し出しの数字が改善していないため、ユーロ圏の景気回復はまだまだ先の話だ......という諦めの声が聞こえてきています。
ユーロ圏HICPは予想を若干上回る+0.8%となったので、「来週のECB理事会では、マイナス金利導入は見送られるんじゃないか?」という意見が増えてきました。しかし、冷静にみれば、インフレ目標の2%の半分以下である点には、なんら変わりないし、スペインなどのように既にデフレ (マイナスのインフレ率) に陥った国もあります。
その辺をECB理事達は、どう話し合うのか?どういう結論を出すのか? あそこは、コンセンサスなので、予想が難しいです

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