最近のイタリア各紙で使用度が高い単語は、
staffetta 
意味は、「リレー競技でのバトン・パス」のこと...


この紙面には、イタリアのレッタ首相と、同氏が属する民主党(PD党)のレンツィ党首(フィレンツェ市長)が並んで座っています。ここまで書けば勘のいい読者の方はお分かりになられたと思いますが、レッタからレンツィへと、イタリアでの首相交代劇が間近に迫っているようです。
*そもそもの事の起こりはベルルスコーニ氏率いるフォッツァ・イタリアが与党から離脱し、与党の党配分が変わったことを受け、昨年12月11日に上下両院でレッタ内閣に対する信任投票が実施されました。結果は無事に信任となり、事なきを得たと

としたのも束の間...
それと同じ時期に、レッタ首相属する民主党は、ベルサニ前党首/首相の辞任を受け、党首選が行なわれており、
フィレンツェ市長のレンツィさん が、他の候補者を大きく引き離して圧勝

このレンツィ氏は、あらゆる世論調査で「国民が首相に選ぶなら、この人以外なし!」と太鼓判を押されるほどのカリスマ政治家として有名で、政界に旋風を巻き起こしている人物です。
レンツィ氏は当選後の演説で、「次期総選挙(早くても、2015年)までは、自分はフィレンツェ市長職を続け、同党所属のレッタ氏が首相として国を引っ張っていく」ことを発表しました。
*イタリア憲法裁、違法判決レッタ内閣信任投票、そして民主党の党首選の1週間前に、イタリアではある事件が起こりました。それは、同国憲法裁判所が 「現行選挙制度は違憲」との判断を下したのです。判決理由はまだ開示されていませんが、現行の制度では、最大政党に無条件に’’ボーナス議席’’が与えられる仕組みが問題視されたようです。
この違憲判決を受け、レッタ政権は一刻も早く選挙制度改革を求められる結果となりました。しかし、この改革は過去に何度も与野党の意見が合わずに頓挫したという経緯があり、そう簡単に解決出来る問題ではないことも明白です。
*選挙制度改革合意ところが、今年1月中旬、突如としてイタリア政界を揺さぶるような出来事が起きたのです。

それは、既に引退したと思われていたベルルスコーニ元首相とレンツィ党首がローマで会談し、【選挙制度改革の実施で合意】にたどり着いたというニュースでした。レッタ首相抜きで、レンツィ氏とベルルスコーニ氏の間で合意したというのですから、2重の驚きでした。

この両氏による合意発表を受け、レッタ首相は合意内容については与野党で協議する ...とだけ語っていました。
*レンツィ党首からの発表今月に入ってからすぐに、La Repubblica紙は、「レンツィ氏は、2月20日に民主党幹部委員会を開催し、イタリア政局に関する重要な発表を行なう」 と報道したのです。それによると、「ここからのイタリア政局に関して、あらゆる可能性を排除しない」という前置きをつけ、
・レッタ首相続投

内閣改造
・レンジ内閣誕生
が選択肢として挙がっていたそうです。
しかし、昨日、
「2月13日(木)ロンドン時間14時(日本時間23時)に、政局動向に関する重大発表をする。」とレンツィ党首から発表がありました。詳しく調べてみると、13日には両氏が属する民主党の党大会が予定されており、それに先駆けて両氏が単独会談を設けた模様。この発言は、その会談の最中に出てきました。
かなり長くなりましたので、続きは新たな記事にします。
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