ボンタさんが コメント欄で 英国の現状について質問されたので ここでお答えします
*銀行への公的資金注入に対する反応英政府は先週末 最大500億ポンドの公的資金注入を決定。資本注入は、議決権がなく、配当が高い優先株を政府が引き受ける形で実施、一部の金融機関には普通株も使うとみられ 一部の銀行は 国有化された状態です。賛否両論ありますが とりあえず 欧州で一番最初に金融危機対策を実施したという事で高く評価されています。特に 今週に入り 英国の救済案を参考にドイツ、フランスが同様の救済案を策定。ブラウンおじさん ニコニコ顔です
*世論調査上記の公的資金注入を伴った金融機関救済策を受け 週末 インディペンデント紙が行なった世論調査の結果ですが、前回は 保守党 46% 労働党 26% 自由民主党 16% -----今回 保守党 44% 労働党 30% 自民党 16% と 保守/労働党間の差が 一挙に縮まりました。これを受けて ブラウンおじさん ニタニタ顔
この世論調査の結果を見る限り イギリス人は 今回の公的資金注入策は 止むを得ない、迅速な対応を評価する と言ったところでしょうかね
一部では 票差縮小進行中に 一気に前倒し総選挙 という声も聞こえてくるようですが やらんでしょう。今は
*住宅市場暗いです。うちの近所でも つい数ヶ月前までは (うちから)半径50メートルの範囲で 約20件くらいの家が増改築しておりました。今迄ですと これらの工事が終わると すぐ また その隣の家が 同じく増改築を始める という感じでした。しかし この2週間くらいで 過去に行なわれていた増改築が終わった事も手伝って 現在は たぶん8件くらいの増改築が行なわれているだけです。過去5年くらいを振り返ると 半径50メートルで10軒以内の増改築 というのは 信じられない少なさです。逆を言えば 今夏までは 犬も猫も 自宅増改築をしていたのですね (私の自宅も含め......)
*冬時間 そして クリスマス今月末には 冬時間に戻ります。一気に 気分が暗くなる時期に突入です。クリスマスが待っていますが 銀行間の資金調達がインターバンク市場で普通に行なわれるようにならない限り 過去のように クリスマス・プレゼント全部をカードで買うオバカさんも ぐっと減ると思います。
うちの前に住む御老人が 最近の金融不安について どう思うか と聞いてきました。私が答えられるのは 金融機関同士の信用リスクが高まっており インターバンク市場での(銀行の)資金調達が 過去のように自由に出来ない。それと平行して 一般人、一般家庭 そして 企業に対する与信枠の絞り込みが行われている状態では、個人消費や住宅市場の回復なんて どう考えたって 見込めない。企業側にしても 積極的に動けないから 設備投資の低迷は避け難いですよね。
私の知っている人で 細々と数名をやとって 設計事務所を開いている人がいたのですが 銀行からの借り入れに伴う利子が グングン上がっているそうです。具体的には 何%か聞きませんでしたが クレジットカード並みだと言ってましたから 17%とか そんなのかもしれません (カードによっては 28%とかもあるみたいですが 私は カードでの借り入れは しないので 調べた事 ない) この金融危機が起きるまでは 借り入れに対する利子は 7.5~8%台くらいだった筈ですので 一気に10%上乗せって感じですね、そりゃ きついわ
*英国小売業者先週 何かの新聞で読んだのですが 250社に近い小売業者が クリスマス後 倒産する可能性があるそうです。これらの業者に対し 各取引銀行は クリスマスまでの資金手当てには応じているようですが それ以降の資金繰りには 手助け出来ないかもしれない と連絡して来たようです。来年は 本当に暗くなります、英国
この記事がお役に立ちましたら 欲張り3段攻めポチッ御願いします!
最初は
人気blogランキングへ 次が
最後が
ポンドはドルと円に対して下がり続けるのですかね。
ポチポチポチ