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米債務上限引き上げ問題について

現在米国で起きている政府閉鎖や債務上限切り上げ問題について、この週末にいろいろ読んでみましたが、この記事は問題を非常に判りやすくまとめていたので、ご紹介します。

Q: 債務上限切り上げ問題とは?

A: 米議会は、国債の発行残高(連邦債務残高)の上限を法律で規定しており、大統領には決定権限がありません。もっと判りやすく言うと、アメリカ合衆国が財政運営する上で、いくらまで国債発行を通じて、資金を調達出来るのかを決定するのは、米議会であり大統領では、ありません。

この『国債発行を通じていくらまで調達出来るのか?』が債務上限であり、この上限は過去に何度か引き上げられました。引き上げられた理由は、政府に入ってきた金額(歳入)より、出ていった金額(歳出)の方が多かったからです。
現在、この上限は16兆7,000億ドルに設定されており、既に今年5月にこの上限に達したのです。しかし、それ以降も、財務省が緊急措置を導入して、現在に至っています。

Q: 10月17日には、何が起こるのですか?

A: ルー財務長官は、この日を持って、財務省の資金が底を付くと発言しました。つまり、5月に債務上限に達してから緊急措置でどうにか切り抜けてきましたが、それも出来なくなるということでしょう。税収は、それ以降も通常通り入ってきますが、新規国債発行により新規資金の確保が出来なくなれば、過去に発行された国債の利払いが出来なくなったり、他の支払いに滞りが出てきます。

ルー財務長官の書簡によると、10月17日の時点で財務省の手元に残る額は300億ドルとなりますが、国を運営していく上で、毎日最大で600億ドルが必要となるため、財務省の資金が完全に尽きてしまうようです。

Q: 財務省は、何か他に打つ手があるのですか?

A: 2012年に財務省が提出した報告書によると、債務上限に近づいた時点で、財務省には複数の緊急措置を設定しているそうです。その措置のひとつとして、政府が保有している金を売却することや、一部の支払いの停止などが挙げられています。

しかし、支払いの停止に関しては、どの支払いを止めて、どの支払いを残すかという優先順位の決定は難しいため、全ての支払いを一時的に停止するという選択を取り、支払い可能になった時点で過去の未払い分を一斉に支払うという形に落ち着くとも言われています。

Q: 10月17日以降、政府が支払う義務があるものは?

A: 10月23日に120億ドルの社会保障金の給付が、10月31日に60億ドルの国債利払いが予定されています。このいずれかの支払いが出来なくなると、米政府は債務不履行(デフォルト)とみなされます。特に31日の国債利払いが停止されると、深刻な事態になりかねません。


Q: どうして、国債利払いがそんなに重要なのですか?

A: お金を借りたら、利子を支払うことは義務です。その義務を放棄するような姿勢を、アメリカ政府が少しでも見せるようなことにでもなれば、将来アメリカが国債を発行して資金を得ようとした場合、それを購入する投資家は、今まで以上に高い利子(国債利回り)を要求してくるでしょう。それは、単純に政府の借り入れコストを引き上げ、将来の利払い額が増加し、赤字額が増えることにもなりかねません。

それに加え、米国債は社債や住宅ローン金利のベンチマークとして使用されているため、米国債の利回りが上昇すれば、社債の利回り上昇にも直結し、企業借入のコストが跳ね上がったり、住宅ローンの金利が上がり住宅市場の回復に水を差しかねません。

そうなると、景況感が冷え込み、経済成長にブレーキがかかるでしょう。
大量の米国債を保有している民間銀行などは、米国債の価値が下がれば、手元資金が減少し、貸し出しを抑制したりもするでしょうから、クレジット市場の縮小にも繋がります。

歴史的に、米国は国債利張りの支払いに支障をきたさないという前提で投資家達は購入しており、米国のドルは世界の基軸通貨としてその地位を築いてきました。もし、この地位に少しでも疑問が生じれば、ドルの価値は大きく減少し、基軸通貨の地位をも失いかねません。

Q: 米国が本当にデフォルトする可能性は、あるのですか?

A: 議会で債務上限引き上げが可決されなかった場合でも、合衆国憲法修正第14条第4節 ***に基づき、大統領は借入を継続することが可能、との考えが投資家や法の専門家の一部にはあるようです。

***注:合衆国憲法修正第14条第4節
the validity of the public debt of the United States, authorized by law, including debts incurred for payment of pensions and bounties for services in suppressing insurrection or rebellion, shall not be questioned
法によって認められたアメリカ合衆国の公共負債の有効性について、暴動や反乱の鎮圧に従事した者に対する恩給や補助金の支払いに要する負債を含め、問題にされることはない。

ただし、アメリカ合衆国も如何なる州も、アメリカ合衆国に対する暴動や反乱の援助に要した負債や損害賠償、あるいは奴隷の損失または解放に対する補償要求にたいして支払義務は無い。そのような負債、損害賠償および補償要求は違法であり無効である。


合衆国憲法修正第14条第4節は、法によって認められたアメリカ合衆国の公共負債について、問題にされることはないとしています。2011年夏に債務上限問題でもめた時にも、オバマ大統領は、この選択肢を検討したようですが、こうした議論が支持されるとは確信しなかったと述べています。投資家の間での認識としては、財務省は(デフォルトを避けるために)国債利払いを最優先することは間違いないという点です。

Q: 米議会は、このような情況に面したことが、過去にもあったのですか?

A: 2011年夏に、同様の局面に遭遇しました。その前ですと、1979年ですが、一度だけ国債利払いが出来なくなり、デフォルトを起こしているようです。しかし、この時の未払いは事故によるものとされており、政府は意図した未払いではないと片付けていたようです。

Q; ウォール街では、デフォルトになるかもしれないと考えているのでしょうか?

A: もし投資家が本気でアメリカがデフォルトすると考えているのであれば、株式市場は急落するでしょう。現在のところ、米株式指数の急落は起きていませんが、先週木曜日、米代表的株価指数であるS&P500は、1ヶ月以上ぶりに冴えない動きとなってしまいました。市場を取り巻くセンチメントは(10月17日に近づけば近づくほど)徐々にネガティブになるかもしれません。

それ以外ですと、米国債の保険とも言えるCDS価格です。米国のデフォルト懸念が高まるにつて、CDSの価格は上昇します。先週のCDS市場の値動きを見る限り、プライスは上昇してきています。ただし、現在のCDSのレベルは、2011年夏の債務上限引き上げ問題が起きた時よりも、低いレベルでの推移となっています。




すみません、これから出かけなければならず、車が外で待っている状態なので、文章の前後がおかしかったり、誤字脱字があるかもしれません。帰宅後、きちんと整理しますので、申し訳ありませんが、しばらくこのままとなります。


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[ 2013/10/06 23:27 ] 米国関連 | TB(-) | CM(0)
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Author:N20   (松崎美子)
東京でスイス系銀行Dealing Roomで見習いトレイダーとしてスタート。18ヶ月後に渡英決定。1989年よりロンドン・シティーにあるバークレイズ銀行本店Dealing Roomに就職。1991年に出産。1997年 シティーにある米系投資銀行に転職。肉体的・精神的に限界を感じ、2000年に退職。その後、憧れの専業主婦をしたが時間をもてあまし気味。たまたま英系銀行の元同僚と飲みに行き、証拠金取引の話しを聞き、早速証拠金取引開始。

口座残高ゼロ経験あり

セントラル短資FX(株)さんで 連載スタート
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