とうとう、【その6】まで来たベルルスコーニ元首相を巡るイタリア政局動向です。このシリーズ、長期化しそうだな...

とりあえず、木曜日の夕方時点のイタリア政局動向をお知らせします。
*ナポリターノ大統領発言ベルルスコーニ元首相が議員資格を剥奪されたら、連立解消だ!と息巻いている同首相率いる自由国民(PDL)党。
正確には、同首相は先週、党名を自由国民党

結党当時の【フォルツァ・イタリア】(FI)党に戻したので、今後はFI党と書きます。
ナポリターノ大統領は、FI党幹部が連立解消に動くという脅しに対して、「けしからん!政治家なら責任を持ってイタリア議会を守る義務がある!」と一喝。大統領権限での解散総選挙を起こす気持ちは一切ないことを宣言しました。
*レッタ首相運が悪いことに

レッタ首相は海外からのイタリアへの投資を勧誘するため、現在アメリカにおります。
イタリア各紙によって、報道されている内容が違うのですが、サコマーニ財務相がここ数週間の政治混乱が原因で、来年度の予算案審議や、増税に関する協議がすすまないことに不満を抱き

辞任をほのめかしています。レッタ首相は、もし同財務相が辞任するのであれば、自分もその責任を取って辞任する用意があると語った模様

他の新聞では、ナポリターノ大統領も、もう疲れてしまったので、辞任を検討しているとも報道されています。
*ここからのイタリア政局動向10月4日に上院特別委員会で、ベルルスコーニ元首相の議員剥奪に関する2度目の採決が予定されています。最終的に同氏の資格剥奪を決定する権限は、10月末~11月上旬に予定されていると言われている上院全体での採決結果となりますが、’’10月4日の採決で議員資格剥奪が可決されたら、FI党が連立から抜ける’’ と現在の時点では信じられています。
*FI党の動きこれも各紙さまざまの報道です。
一部では、今週水曜日の夜の会合終了後、上下両院のFI党メンバーは「連立解消の合意書」に署名を済ませた

連立解消の準備完了と書かれています。
他の新聞では、連立からの脱退は、党としての公式見解ではなく、各議員それぞれが個別の決定をすべきであるとしています。
いずれにしても、レッタ首相がアメリカからイタリアへ戻った時、それで何もなければ10月4日の採決が次の焦点

となりそうですね。
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