日本で報道されているか判りませんが、今週火曜日にギリシャでは悲しい事件が起きました。
反人種差別・反ファシストを訴えるギリシャ人のラッパーが、殺されました。そして、彼を殺した犯人というのが、驚くことに

極右政党:黄金の夜明けの支持者達だったのです。
*事件のあらましPavlos Fyssasさんというラッパーが友達とカフェでお茶を飲み、夜中零時ごろ自宅に歩いて帰るところを、黄金の夜明けの支持者、50人くらいに囲まれて、最終的に殺人事件となってしまったそうです。
本日の葬儀に先立ち、黄金の夜明けの政党資格を剥奪する要求を掲げ、昨日はアテネ市内だけでも5,000人にのぼる抗議デモが実施されました。
*ギリシャ議会での動き同氏の葬儀が、先ほどから行われておりますが、今回の殺人事件が公になってからはじめて、サマラス首相がコメントを出しています。
ギリシャ憲法では、政党を排除する法律がないそうです。昨日のギリシャ議会では、各政党代表者に呼びかけて、黄金の夜明けを政党として認めないことが現在の法律上、可能であるかを話し合ったようです。しかし、SYRIZA党は、この呼びかけには応じてないとも伝えられています。
現在ギリシャ議会がやるかもしれないことは、黄金の夜明けを、犯罪団体という位置づけにし、政党資格の剥奪という線を考えているとか...
私も今回の事件があるまで知らなかったのですが、黄金の夜明けの支持者が起こした刑事事件は、この2年間で既に300件を越えており、一番有名な事件としては、この2011年5月に起きたバングラディッシュから出稼ぎに来た人を殺した事件だそうです。なんだい、こりゃ?


同党の政党資格剥奪は、マスコミからの支持も高く、今朝のギリシャ各紙の一面報道は、全てこの問題について書かれています。
果たして、黄金の夜明けがこのまま政党として生き残れるのか? すぐには答えが出ないでしょうが、3年以上に渡る債務危機でギリシャもギリシャ人も疲れきっています。
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