先週ずっとマーケットを騒がせた
ポルトガル政治危機 
今週のマーケットの乱高下で全くやる気が起きなかった私ですが、ブログを見たら、昨日ポルトガルで起きた新たな政治危機の話しを書いてないことを発見

これから書きます~
*シルバ大統領発言昨日、シルバ大統領が信じられない発言

をし、それから政治危機が再燃

したようです。
その ’’火に油を注ぐような発言’’ とは

「EU/IMFからの金融支援プログラムは、来年6月に期限を迎える。その後は、(支援金に頼らずに、市場で国債発行をして)自力で財政運営ができるよう、経済改革を完遂しなければならない。
それが成功したら、(来年6月のプログラムが切れた後)総選挙を実施する。それ(自力での財政運営)が出来るよう、与野党が緊急協定を結ぶことを希望する」
と提案したんです。これを聞いた政府関係者は、ギョッ

としました。

というのは、ポルトガル議会の任期は4年。最後の総選挙は2011年に実施されたので、
次期総選挙は2015年の予定
それをわざわざ1年前倒しするように大統領自身が提案したため、終焉に向かっていた政治危機が、新たな局面を迎えた模様。
やっかいなことに、ポルトガルの憲法では、大統領に議会の解散・総選挙の権限があるため、この大統領の言葉は無視できない状態
*ポルトガル国債利回り高騰 
昨日の大統領発言を受け、早期前倒し総選挙の懸念から、ポルトガルとドイツの国債利回り格差(イールド・スプレッド)が拡大しています。
今朝はポルトガル国債の売りが加速

それを受けて、同国の国債とドイツとの格差が本日オープンから一気に75ポイントも拡大し、600ポイント以上に跳ね上がってます

現在ポルトガル10年物国債利回りは7.90%
シルバ大統領がいうように、前倒し総選挙となるのか?

今朝、野党はトロイカと合意した支援金受け取り条件の変更を求めており、これが受け入れられない場合は、内閣不信任案提出となるようです。
これらの要因が続けて起こっているため、支援金受け取りにむけた同国の取り組みが遅れ、赤字削減が頓挫する可能性を先取りし、国債の売りが加速し、利回り上昇中。それを受けて、ユーロ下落中
追記:今朝早い時間までのポルトガル10年物国債利回りのチャート
今はもうこれよりも上がってマス

ポルトガルの政治危機を嫌って逃げてきたお金が米国債に入っているようで、米10年物国債利回りは一気に20bps以上、下落 (国債価格上昇)
それにつれて、ドル円下落
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