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ギリシャを巡る意見の対立 2

EUやIMFから金融支援を受けた国(ギリシャ、ポルトガル、アイルランド、スペイン)へは、四半期に一度、財政状態監査も含め、トロイカ調査団(EU/ECB/IMF)がそれぞれの国を訪問します。今月上旬に、トロイカ調査団は ギリシャを訪問 しました。

*IMFからの発表 

トロイカ調査団がギリシャ訪問をした翌日、IMFは50ページからなる 『ギリシャ危機に関する報告書』 を発表し、それと同時に行われた記者会見の席でラガルド専務理事が爆弾発言  をしました。

内容としては

・ギリシャに対する緊縮財政策のさじ加減を間違えたかもしれない 
・度重なる緊縮財政策の影響で、ギリシャ経済は大きく傷ついただけでなく、ここまで悪影響が出るとは、全く予想外の出来事だった 
・赤字削減の度合いを測るツールとしては、OECDのモデルを使用した
・また同じような状況に迫った国がでてきたら、同じモデルは使用しない
・ギリシャに対して最初の債務再編(ヘアーカット)を2010年5月に要請したとき、IMFは債務再編が1度で済むとは考えていなかった
・IMFが債務再編の必要性に合意したのは、他のユーロ加盟国に債務危機が拡大するのを恐れたからに他ならない 
・トロイカ調査団(EU/IMF/ECB)がギリシャに対して行った緊縮財政策は間違った内容だったといえるかもしれない 
・よかった点は、ギリシャがユーロ圏を離脱せずに済んだことである
・IMFがギリシャ経済に対してあまりにも楽観的過ぎたことに関しては、非難されても仕方ない
・トロイカ内(EUとIMFとECB)で意見が食い違うことがあった

などとされており、トロイカ調査団の中でも、IMFはギリシャの債務危機の解決方法に問題があったことを認めた形となりました。

この発言を受け、EU関係者は当然、自分達の非を認めない立場を貫き、EU対IMFという形の対立関係が出来上がってしまったことも事実です。

そして今朝の英FT紙には、新たな火種  ともなり得る記事が載っているのです。


ちょっとこれから仕事で外に出ますので、帰宅後(たぶん今夜7時過ぎとか...)に、あらためて記事にさせてください。
それでは行ってきます~ 

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[ 2013/06/19 13:59 ] ユーロ危機 | TB(-) | CM(0)
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N20   (松崎美子)

Author:N20   (松崎美子)
東京でスイス系銀行Dealing Roomで見習いトレイダーとしてスタート。18ヶ月後に渡英決定。1989年よりロンドン・シティーにあるバークレイズ銀行本店Dealing Roomに就職。1991年に出産。1997年 シティーにある米系投資銀行に転職。肉体的・精神的に限界を感じ、2000年に退職。その後、憧れの専業主婦をしたが時間をもてあまし気味。たまたま英系銀行の元同僚と飲みに行き、証拠金取引の話しを聞き、早速証拠金取引開始。

口座残高ゼロ経験あり

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