このすぐ下の記事の続編ですが、昨日イギリス議会下院では、『先週エリザベス女王によって行われた施政方針演説で、国民投票法案が盛り込まれていなかったことを遺憾に思う』という動議に対する採決が行われました
呟き...
なんか、今回の政府の動きを通じて、私自身が全く知らなかった議会の仕組みとか、法案に導く手続きとか、やたら面倒なことを調べなくてはならないので、「政治経済」の点数が悪かった私には、困ったことになっています


結果は、賛成130票、反対277票となり、動議じたいは否決

しかし、この票配分を巡りキャメロン首相は非常に厳しい立場に立たされただけでなく、同首相の求心力にも疑問符がついた形となっています。

賛成票、つまり「施政方針演説に国民投票法案が盛り込まれていなかったことを遺憾と思う」

に票を入れた130人のうち、なんと116人が保守党議員であることが判明。イギリス下院における保守党議席は303ですから、その半分弱が賛成に票を入れた計算となります

昨日の採決を受け、本日の議会では、EUに関する国民投票の法案について正式に議会で協議するという約束が取り付けられました。予定としては、7月5日が候補としてあがっています。
つまりこれから7月5日の公式協議に向け、国民投票を巡る政治的駆け引きが活発となり、これに関するヘッドラインでポンドが右往左往する可能性が高まったともいえるでしょう。
来年には欧州議会選挙、再来年は英総選挙を控えた今、国民投票法案が正式に法律に明記されるまで、この保守党反欧州派議員からの雑音は高まるばかりと予想します。
*各政党の支持率調査昨日の動議採決に伴い実施された支持率政党に関する世論調査結果で、面白いことがわかりました。
Mori社が行った調査では
保守党 31%
労働党 34%
UKIP 13%
自民党 10%

「この数字が、なにか?...」と思われる方もいらっしゃるでしょうが、保守党と労働党との支持率格差は、3%となっています。これは2010年総選挙以来、一番小さい格差です

つまりこの格差縮小が何を意味しているかと言いますと、
現在のところ、「国民投票実施」を公約として法律化しようとしている政党は保守党だけなので、是非とも国民投票を実施したいと考える有権者は、当然保守党を支持せざるを得ないことになります。
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