あと15分でECBからの政策金利発表があります。
この記事で
ECB予想 を書きましたので、是非お読み頂けると嬉しいです
*非標準的緩和措置ここでは私が考えた緩和措置 について書きましたが、それ以外の考えられる手段を挙げてみましょう。
1)コミュニケーション今月の理事会では、政策金利カット

のみとなり、流動性供給や中小企業への貸し付け拡大に対する措置は来月以降発表となる旨を、ドラギ総裁が記者会見で伝える
問題点:昨年夏にドラギ総裁が「ビリーブミー」発言をし、その翌月のECB理事会でどんなバズーカ砲

が出されるのか市場は大きな期待をかけていたところ、結局その時は何の発表もされず、マーケットは非常に落胆

しました。今回はその時の学習効果で、「今月は何も出来ませんが、来月には皆さんの期待するような政策発表をしますので、ご期待ください」

とし、将来の期待感を高める

という手段に出てくるかもしれません。
2)担保基準の緩和ユーロ圏内の銀行がECBから資金を借り入れる際に提出する担保の基準は、数回にわたり緩和されてきました。この「担保基準の緩和」は主に、担保としてECBが受け入れる国債の格付けの緩和(低い格付けの国債でも担保として使用可能となる)という形で実施されてきました。今回も更に担保基準を下げる可能性が残されています。
問題点:担保基準、つまり受け入れ国債の格付けをあまり下げてしまうと、ECBバランスシートの質の劣化となるため、果たしてこの点をどう妥協するのかが問題となるでしょう。そしてこの措置が、中小企業などへの貸し出し拡大に直結するか?疑問符もつきます。
3)中小企業貸出基準の緩和2)は欧州内の銀行に対する担保基準ですが、3)は中小企業が自国の中央銀行から借り入れる際の担保基準のことを指しています。
昨年ECBは、中小企業貸出活性化を目的とし、加盟各国の中央銀行が自国の中小企業に貸し出す際の担保基準を、ECBの基準よりも低い格付けのローン債権を担保として受け入れることを認めました。
これを受け、スペインをはじめとする南欧州各国の中銀は早速担保基準の拡大に踏み切った経緯があります。
ただし、ECBはこれらローン債権に約50%程度のヘアカット率(担保価値の切り下げ)を適用しています。もし更なるヘアカット率の引き下げが発表されれば、貸し出しの拡大に繋がることを考えると、本日にでもこのヘアーカット率の引き下げ発表があるかもしれません。
4)ECBが直接に中小企業の担保であるローン債権を買い取るこれはほどんど可能性がないと思いますが、果たしてどのくらい欧州そしてECBが切羽詰っているか

によると思っています。
問題点:ECBが格付けの低いローン債権を直接買い取るとなれば、ECBのバランスシートの劣化は相当悪くなる

と予想されます。これに対し、特にドイツ連銀は、バランスシートの劣化だけでなく、中央銀行の『介入』と位置づけ、絶対に賛成しない

と思ってます。
5)英国のFunding for Lending Scheme(FLS 融資促進のための資金調達スキーム)の導入BOEが中小企業融資に特化した対策として打ち出したFLSと非常に似た措置の導入。既にドラギ総裁もこれを念頭においていると報道されていますが、意外と導入は難しいのではないか

と私は思っています。
問題点:ユーロ加盟17ヶ国では、それぞれの国が違った貸し出し規制や中銀の制限などがあると考えられるため、意外と導入に踏み切らないのではないか?と考えられます。
6)EIB(欧州投資銀行)との連携プレーこれは十分にあり得る選択だと考えています。ただし加盟各国全てがEIBが中小企業貸出にコミットすることに合意する必要性が出てくるでしょう。

いずれにしても、こ
れらの発表はドラギ総裁の記者会見の席、特に最初の20分くらいで同総裁が読み上げる声明文の中に書かれている筈です。その後、質疑応答に移り、記者団からの質問もありますので、本日は特に気を引き締めて記者会見に耳を傾けたいと思っています。
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