昨日夕方と本日午前中、2度に渡り行われたイタリア下院と上院での新内閣に対する信任投票で、両院とも「信任可決」

という結果が出てました。これで、2月末の総選挙以来つづいた政治の空白が一挙に解決されることになります
*所信表明演説信任投票実施に先駆け、昨日下院で行われたレッタ首相の所信表明演説での要点ですが、
・緊縮財政策から、経済成長と雇用創出を重視する方針

緊縮策の影響による景気後退や失業増に歯止めをかけるのが狙い
・固定資産税の撤廃

2011年11月からスタートしたモンティ前政権が、財政再建のために復活

させた『住宅の固定資産税を廃止する』と語りました

中道・中道右派・中道左派の大連立内閣となるレッタ政権にとって、ベルルスコーニ氏率いる自由国民党が真っ向から反対

しているこの住宅課税の撤廃は必要不可欠。
・選挙制度の改正
・政党交付金の廃止
・上院と下院が同等の権限を持つ現在の国会2院制の見直し
・予定されていたVAT(付加価値税)上げは中止
など
*あれっ 
所信表明演説の中で、おやっ

っと思った点は、レッタ首相が 「これらの改革を
18ヶ月以内に実現する構えでいる」 と語った部分です

この発言を受け、こちらのメディアでは 「この政権の賞味期限は、18ヶ月(だいたい2014年末まで)なの?」という論調の報道も出始めています。
*レッタ首相の動きまず本日午後、ドイツのメルケル首相との会談に向け、ベルリンへ飛び立ちます

現在伝えられている予定としては、ベルリン到着がロンドン時間16:30頃(日本時間水曜日零時30分)

共同記者会見がロンドン時間17時(同午前1時)

その後ディナーに移り、正式な会談となるようです。

明日水曜日午前中には、EUの本拠地であるベルギー・ブルッセルに飛び、ファンロンパイEU大統領との会談が予定されています。
EUより先にドイツを訪問する意図として、レッタ内閣は緊縮財政策よりも景気浮揚に重点を置く政策を遂行するため、メルケル首相の理解

がどうしても必要となるためと思われます。
最後になりますが、大手格付け会社:S&Pは、昨日の伊下院でのレッタ内閣信任を受け、
「所信表明演説内容を聞く限り、イタリアの格付け変更の必要性は、今のところない」とコメント。
もし この記事がお役に立ちましたら 3段攻めポチッ

御願いします!
人気blogランキングへ
にほんブログ村
応援 よろしく御願いします