2014年9月に『英国からの独立を問う国民投票』

がスコットランドで実施されます。それに先立ち、英国とスコットランド政府の間では、独立が決定された場合に備え、各分野での協議に入っています。
その中でも英財務省が頭を痛めている

のが、通貨問題。つまり、スコットランドが独立した場合、英国ポンドを継続使用するのか

使用しないとしたら、どのような解決策があるのか

などについて意見交換がされています。
本日、オズボーン財務相とアレキサンダー副財務相はスコットランドのグラスゴーへ飛び

スコットランド通貨問題に対する2度目の見解を述べる予定となっています。
*4つの選択この英財務省のリンクにも明記されておりますが、スコットランドの通貨問題に対し、4つの可能性/選択があるとしております。気になるその内容とは...
1)ポンド通貨同盟の設立英連邦加盟国(イングランド・スコットランド・ウェールズ・北アイルランド)の間にポンド通貨同盟を設立し、この同盟の一員として、スコットランドは独立後も英国ポンドを使用する
問題点:いわゆるユーロ圏における通貨同盟と似た形となると予想されるため、かなり厳しい財政・経済政策が強いられる

銀行同盟なども視野に入ってくる

一体何のために英国から独立したのか?

という当然の疑問が沸いてくる。
2)英国ポンドをそのまま継続使用通貨同盟など面倒なことは言わず、独立後もそのままポンドを使用する
問題点:英政府がそれを認めたとしても、将来の金融政策に関してスコットランドは全く口を挟めず、英中銀の決定に無条件に沿わなければならない。
3)ユーロに加盟するポンドの使用は諦めて、欧州通貨同盟:ユーロに参加する
問題点:スコットランド経済は英国との共通点が多く、ユーロ圏で成功するのかに対しては疑問符が

つく。事実、スコットランド政府はユーロに参加することを、全く望んでいない
4)新通貨誕生スコットランドが独自の通貨を作る
問題点:独立した自国通貨を持つということは、新たなスコットランド独自の金融政策が必要となるだけでなく、中央銀行の設立など気が遠くなるような時間と努力が必要となる。
万が一、新通貨が誕生したとしても、落ち着くまでの間、新通貨の価値は相当乱高下する

ことが予想されると同時に、新通貨での国債の利回りは相当高くなるとも予想される。
新通貨に変更する以前に、スコットランドからイングランドや欧州大陸などへの資本流出も問題となるであろう


特に今すぐポンドを動かす要因とはなりませんが、国民投票を来年に控え、少しづつスコットランド独立問題に関するヘッドラインが増えてくることは確実だと思います。
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