昨日2度に渡り実施されたイタリア大統領選

で、議決定数に必要な投票者総数の3分の2以上にあたる672票を獲得した候補者が不在であったことを受け、本日3回目の投票が行われます。
3回目までは総数の3分の2以上の得票率が必要ですが、4回目からは単純過半数以上となります。

これは、昨日の投票後の開票作業の様子です
*大統領候補者の顔ぶれ誰が新大統領になるか

により、イタリアが2度目の総選挙実施に踏み切る可能性が大きく左右される

だけに、今回の大統領選は今まで以上に市場の関心を集めています。
現在有力候補として名前が挙がっている候補者は...
1)アマート元首相(民主党)この方が大統領になれば、中道左派と右派による大連立発足が一番容易になるという下馬評があり、ユーロに対してポジティブになると予想されているようです。
2)マリーニ元下院議長(民主党)第1回目と2回目で3分の2以上の票が集まらなかったため、マリーニ候補が大統領に当選するチャンスは既になくなった

と言われています。しかしイタリアの選挙は常に「思いがけない結果」

となることが多いため、同氏の当選は絶対に無理とは言い切れません。
同氏が大統領になった場合、民主党が分裂するリスクが高まるというネガティブな部分がありますが、ポジティブな部分としては中道右派のベルルスコーニ氏も同氏を支持

していることから、中道左派と右派の大連立政権発足が容易となり、2度目の総選挙を回避出来る可能性が高まります。
よってユーロにもポジティブとなると予想。
3)プロディ元首相(民主党)民主党の絶大なる支持

があるにもかかわらず、モンティさんやベルルスコーニ氏は支持していません。もし同氏が大統領に当選した場合、中道左派と右派の大連立政権の可能性がなくなる

ため、早ければ6月末に2度目の総選挙実施となる公算が高まります

よってユーロにはネガティブ
4)ボニーノ元欧州委員会委員(イタリア急進主義党)民主党と5つ星運動が共に支持している候補者。ただし、彼女が大統領になった場合、大連立政権発足の可能性がさらに弱くなる

ため、早ければ6月末に2度目の総選挙実施となる公算が高まります。
よってユーロにはネガティブ
5)ガバネッリTVプレゼンター/ジャーナリスト大統領選開始当初、5つ星運動が推していた候補者。既に5つ星運動は、新たな候補者を支持する方針を示していますが、イタリアの選挙ではいつも番狂わせがあるため、ガバネッリ候補が当選しないとは言い切れません

万が一、彼女が当選した場合、政治手腕が未知数であるため、ユーロに対しては一番ネガティブとなると予想されています。
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