朝からボラタイルなマーケットとなっておりますが、この週末の欧州での出来事で、少し気になることをお伝えします。
*ポルトガル憲法裁、違憲判決ポルトガル憲法裁判所は、2013年度予算案に盛り込まれている財政緊縮策の一部について、違憲判決

を下しました。このため、ポルトガル政府の財政再建計画は大幅な修正を余儀なくされます。
*今回の判決に至るまでの経緯かなり長い話しですので要点だけを書きます。
2012年春、ポルトガル議会は『近代の歴史で最大規模の増税を盛り込んだ

2013年予算案』を可決
注
: 増税策の内容

所得税・不動産税・金融取引税などを引き上げる内容で、一部の家計にとっては給与の2ヶ月分に相当する

増税内容。

増税策が貧困層に過度の負担を強いているとして、野党や国民による抗議が続いた


予算案の合憲性を巡り、憲法裁判所に判決を求めた

結果として、2012年6月、同国憲法裁判所は、2013年度予算案原案に盛り込まれている赤字削減目標達成に必要な緊縮財政措置の一部を違憲とする判断を下しました。

この判決を受け、同政府は新たな緊縮措置を打ち出す必要が出てきた

政府は、EU/IMFから受けた金融支援条件を守るには、増税が不可欠だと訴えた

その後、予算案内容の一部を変更し、今回あらためて憲法裁に判断を仰ぎました

この週末、財政緊縮策の一部について、違憲判決がおりた

予算案に盛り込まれている緊縮策の規模は53億ユーロとなっており、違憲判決を受けた部分は約9億ユーロ
*コエリョ首相の声明この判決を受け、日曜日の夜、コエリョ首相は国民に向け声明を発表

しましたが、「国家非常事態」

という厳しい表現を何度も繰り返し使ったそうです。
その声明では、2011年の金融支援要請に続き、『2度目の要請に動かず自力でこの困難を乗り切る決意』

を表明し、今回違憲判決となった『年金支払額や失業手当の減額』分をカバーするため、社会保障・教育・医療などの分野での削減に踏み切る予定となるようです。
最後になりますが、この違憲判決を受け、欧州委員会は 『ポルトガル、頑張れ!』という内容の
声明文 を発表しています。
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