イギリスの義務教育は16歳で終了します。義務教育終了時に行なうGCSEという国家試験が終了し まだ 顔に にきび一杯の若者達が 社会へ旅立っていく時期になりました。社会へ旅立つ前の実地訓練とも言える<職業実務経験>というものが 学校教育課程で義務付けられています。
うちの娘も GCSEを3週間前に終え 今までの”どっぷり勉強漬け”から一転し 毎晩パーティー漬けになっておりました。しかし 今週から <職業実務経験>開始です。彼女の学校のお友達は 短い人で1週間だけ、長い子でも2週間。しかし うちのは 3週間申し込みました。この実務経験は 通常 自分が将来つきたい仕事 又は よく分からないけど漠然と憧れている仕事を提供してくれる会社へ ”どうか 私に実務経験をする機会を与えて下さい” という手紙に履歴書を添えて 3~4月に送付。しかし 現実は厳しく この手紙を出しても 返事を貰える人は ほぼ皆無。万が一 返事が来たとしても ”既に実務経験者の応募数が多く 予定人員が一杯になったので 今回は御期待に添えません。あしからず”という断りの手紙。結局 親、親戚、友人の両親などの つてがある人以外 希望職種を経験するのは 非常に難しいのが実情のようです。
娘の学校は この<実務経験>を重要視しており、毎年 14歳以上の生徒を対象に 約50~70種の職業紹介をするキャリア・ガイダンスの夜を設けています。不思議な事に それだけ多くの職種全てに 娘の学校の卒業生か 在校生の父母、親戚の誰かが従事しており 在校生達は自分が興味ある職業についている人の前に列を作って並び 自分の順番になったら 質問をしたり 話を聞いたりします(一人10分以内)
ここ3年くらいは 金融業界、特にトレイダー/ディーラー希望の子供が多く 銀行、投資銀行、ヘッジファンド、ブローカー、投資顧問の机の前には 医者や弁護士と同じくらい 長い列が出来ます。卒業生や在校生の親で お医者さんになった人は掃いて捨てるほどいるのですが、女子校のせいか ヘッジファンド とか ブローカーとなると 娘のクラスメートのお父さん、他のクラスのお父さん2人 そして 1年上の生徒のお父さん これしか いませんでした。
娘は 3週間 実務経験をしますが 今週は 某欧州系銀行の為替ディーリング・ルーム、来週は 米投資銀行の投資顧問部、最終週は 上記の 株式ブローカー(1学年上の子のお父さんの会社)と決まりました。
とりあえず 今週月曜日から 某欧州系銀行のディーリング・ルームに行っています。朝6時半に起きて ディーリング・ルームには 7時45分に到着。それから みんなのミーティングを聞いて 毎日 違うセクションの人にお世話になるという感じのようです。月・火曜日はセールス・デスク、水曜日はオプション・デスク そして 今日木曜日は スポット・デスク。先程 メイルが来たのですが スポット ユーロ/ドル・ディーラーの横に座る機会に恵まれたけど 最初は ディーラーさん ”どうして こんな小娘の相手 しなきゃ いけないんだよう”という不満顔だったそうです(笑)。しかし 少しづつ慣れてきたら ”お前もポジション持て。ユーロ1本(100万ユーロ)好きにやっていい。でも ストップは 10ピップだからな”と言われたようです。今週月曜日から毎日 家に帰ってくるなり その日に言われた事で 理解出来なかった事を 私に質問していたので 今日 ”ストップが10ピップ”という事も理解出来た と言っていました。
ユーロ売りから入ろうと思ったけど 上がるの待ってたら下がってきたので 逆に 買いで入ったら 即刻 ストップ。1,000ドルのロスを引きづったまま セールスの女性と近くの日本食レストランへ行き お寿司を食べて 慌てて BoE直前に帰ってきたようです。そこから ユーロ 1.5700でロング。彼女は恐いから 1.5720辺りで 利食いしようとしたようですが 担当ディーラーさんが そのまま 引き続き 彼女のポジションを見ていたようです。彼女は バーナンキ・タイムから セールスデスクの手伝いをやらされ ポジションは 結局 1.5780近辺で利食った模様。私より ずっとお上手です(笑)
彼女は ディーリング・ルームの雰囲気が大好きだ と言っています。でも ディーラー全員が凄く恐い人達に見えて 何か聞かれても 即答出来ない と悩んでもいました。まぁ 16歳の女の子から見たら お兄さん、おじさん達が恐く見えるのかもしれませんね
ひとつだけ我慢ならない事がある というので 何だろうと思って聞いたら いつも 誰かが オナラをしている事だそうです(爆)。そういえば 私が働いていた時も ゲップとオナラが よく聞こえて来ました。こういう事って 変わらないんですね、困ったもんだ........
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微笑ましく、頼もしいお話ですね。
ところで、「げっぷ」といえば、アルゼンチンの国立研究機関の研究チームが、地球温暖化研究の一環で、ウシの背中にプラスチック製タンクを背負わせてウシの胃からチューブをつないで「げっぷ」(牛のげっぷに含まれるメタンガス)回収、しかも、アルゼンチンの温暖化ガス総排出量の30%がウシから出ている可能性が判明というニュースですが、だからどうだっていうのかその結果をどう生かそうとしているのかが見当たりません。興味本位な尻切れトンボのような記事の書き方をするこのロイターのニュースを読んでなんだか悲しい感じがしました。
実のところ、こうした問題、羊や牛などの反芻動物のげっぷなどに含まれるメタンガスが、強力な温室効果を持つことが指摘されたのも随分以前のことだと思います。
げっぷに含まれるガス排出量を減少させる血清の開発とか、家畜の消化器内でメタンを生成するバクテリアを抑制したり、消化される時にメタン生成の少ない牧草を開発などの研究が世界各地で成されてきています。
でも発想が変ではないですか?「自然に倣え」だと思うのです。牛がそんなにメタンガスを放出するのなら、それは今に始まったことでなく、そのメタンガスを必要とするものが他にあり、そこに浄化作用を見出す。或いは、牛自身の自浄作用を調べるというのが本来なのではないでしょうか。
メタン細菌は人類よりも以前から延々と地球に存在している筈ですし、地球環境のためと称して結局人間本位な考え方でしか物事を見られない。それを言うなら、私はこう叫びたい、「乗るなら飲むな、乗るなら息するな!」と。。。
あらあら、話が脱線。実は、ファニー・メイやフレディマックが実際に破綻すればどうなるのかについてのお話をしたかったのですが、長くなってしまいましたので、このあたりのこと
N20さんにもぜひお話をお伺いしたいと思っています。
ファンダでは暗い情報ばかりですが、米ドルの動きが気にかかっています。チャートに忠実に行動したいと思っています。くれぐれも踏み上げ太郎にはお気を付け下さい。
くぁー様、最後になってしまいましたが、私の方こそどうぞ宜しくオヒキマワシノホドお願いいたします^^。