格付け大手:S&Pが、キプロスがデフォルト(債務不履行)にせまる危険性を指摘したレポートを出したようで、ユーロが一瞬下落しました。
*週末の大統領選挙先週日曜日、キプロス大統領選第一回目投票が行われました。結果としては、過半数に届いた候補者が不在のため、来週日曜日(24日)に決選投票が実施されます。現職の共産党系フリストフィアス大統領は景気悪化により支持率が大きく落ちたため

出馬を断念。
今回の大統領選では、『EU/IMFによる金融支援受け取りの是非』が争点となっているようです。
支援受け取りに前向きな中道右派の野党・民主運動党のアナスタシアディス党首の得票率は45.5%

支援受け取りに消極的な 1)左派の与党・労働人民進歩党のマラス元保健相(26.9%)と 2)無所属リリカス候補(24.9%)という結果。

来週日曜日(24日)の投票では、得票率上位2名:アナスタシアディス党首とマラス元保健相の一騎打ち


支援受け取りに前向きなアナスタシアディス党首が勝てば、キプロス国民はギリシャ同様、厳しい緊縮財政政策の遂行を余儀なくされます


それに対し、ギリシャの二の舞にはなりたくない

と考えるマラス元保健相が勝利を収めれば、自国の経済規模と同じ180億ユーロの支援を引き続きロシアに頼るのか?など問題は深刻化する可能性があります
*S&Pからの警告先ほど発表されたS&Pのレポートでは
「We see at least a one-in-three chance that we could lower the Cyprus sovereign ratings again in 2013, for example if official financial assistance from the ESM and/or IMF is not forthcoming, leaving the Cypriot authorities few choices apart from to restructure its financial obligations.
我々は2013年中にキプロスの格下げに動くチャンスは30%とみている。そのきっかけとしては、ESMやIMFなどからの金融支援がなかった場合などが例に挙げられる。キプロス政府は債務再編以外に選択肢はあまり残されていない。」
としており、次期大統領選の結果次第では、デフォルトリスクが台頭してくることも考えられるとも指摘しています。
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