おはようございます

東京も雪のようですが、ロンドンも昨日夕方から細かい雪がほんの少し降っていました。今日も寒いです
*欧州中銀(ECB)の金融スタンス金融政策発表を明日に控え、ここからのECBの金融スタンスについて、いくつか記事を読みました。
1)次の一手は追加緩和策、利下げ・ユーロ高による引き締め効果を相殺するため、景気回復が思わしくなければ、更なる利下げや追加緩和策の導入
・
西原さん
と一緒にやっている読売オンライン
FX戦略会議 で今週も指摘しましたが、欧州は3年物LTRO(流動性供給オペ)の前倒し返済が進み、緩和から引き締めへと転じたという議論


(クリックすると拡大します)
これは2008年秋のリーマン・ショック以降のECBのバランス・シートを表したチャートです。あるところからパクッてきました

注意して欲しいのは、
紺色の線
ECBの総資産(左軸) と、
黄土色の線
ECB総資産に占めるLTROの割合(右軸)
それぞれのラインの脇に『LTRO 1 と LTRO 2』と明記しましたが、
LTRO 1
2011年12月に実施された第一回目の3年物LTRO
LTRO 2
2012年2月に実施された第二回目の3年物LTRO を指しています。

黄土色線の脇にある紫字のLTRO 1とLTRO 2を見ると、この2回のLTROにより、ECBのバランスシートに占めるLTROの割合がグ~~ンと上昇

しているのが判ります。

同時に、紺色線の脇に赤字のLTRO 1とLTRO 2を見ると、ECBの総資産が増加しているのが判ります。



今度は、このチャートの一番右端の現在(今年2月4日時点)の状況を見てみましょう。
すると、紺色線・黄土色線ともにカクンと減少している

のが確認出来ます

流動性供給が減少

引き締め効果が出てきた
こういう感じかと思っています。
2)次の一手は利上げまぁ、気の早い市場関係者の間では、最近のユーロ圏の落ち着きぶりを目にして、早々と出口戦略の話しをする人が出てきたようですが、少し早すぎね

と個人的には思っています。
100歩譲って次の一手は利上げだとしても、最近のユーロ高だけをとっても、随分「引き締め効果」が出ていることは間違いありません。
2月22日には、LTRO 2、つまり2012年2月に実施した第二回目のLTROの前倒し返済が発表されます。その数字が非常によければ、一気に『出口戦略』という言葉に花が咲く

でしょうが、年内の利上げは少なくとも私自身はないと思っています。
*明日の理事会予想最後になってしまいましたが、明日の理事会での金融政策変更の可能性は、ないと思っています。
ロイター社の調査では75人のエコノミスト全員、ブルーンバーグ社の調査では60人のエコノミスト全員が、それぞれ『据え置き』予想を出しています。
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