本日 英中央銀行金融政策理事会のメンバーである理事達が 英議会財務委員会の公聴会で証言しました。
YEN蔵さんのブログに詳しい内容が書かれておりますので 是非 お読み下さいね
キング総裁の証言の一部をロイターの記事で読んだのですが(まだ全部読みきっていない....)、キングさんは ”(自国通貨を)ドル・ペグ制にしている国々は 自国の金利を必要以上に低く抑えており それが 最近の異常なインフレ高騰に油を注ぐ形になった” という内容の発言をしていました。
このグラフは 世界全体のGDPへの寄与度を示したものです。一目瞭然

ですが
世界のGDPの50%強(半分以上)が BRICs諸国、中東産油国 そして 日本を除くアジア諸国によって成り立っている事が判ります。そして これらの国の多数が 現在でもドルペグ制 又は バスケット制を取っている事実です。

中東産油国で多い、自国の金利をアメリカの金利と同一にする、金利調整型ドルペッグ制の問題点ですが、自国の金利をアメリカの金利と一定水準に保つ為 国内物価のコントロール機能が奪われる危険性が出て来ます。通常 インフレ懸念が出てくれば 金利を上げ それに備えます、つまり金利とは物価を適切な水準に保つ為に調整されるべきものであり 決して 他国が変更したから 自国の経済財政状態を無視し 無条件で同様に変更するものではありません。ここ数年の中東産油国は 原油価格の高騰で景気が過熱し 消費拡大

物価上昇に直結した状況。ですので アメリカが利下げ局面に入り ドンドン利下げが加速していく中 ドルペグ制を維持する為に中東産油国は追随利下げして来ました。しかし クェートが昨年5月にドルペグ制廃止を断行して以来 他の産油国の間でもドルペッグ制廃止の動きが強まっているようですし 当然の動きとも見て取れます。
産油国がドルペグ制を止めて利上げに踏み切れば、金利差による米ドル安を生む要因にもなりますが なによりも
<ドルの基軸通貨としての役割>を大きく毀損する為、ポールソン財務長官は 中国には「切り上げが十分ではない」と言いながら、中東産油国には ドルペッグ制維持をお願い

する為に中東訪問するというチグハグな行動をしているという訳です。この中東歴訪中 サウジがドル価格の維持と交換条件でペグ制維持続行に合意したという話があるそうです。ドルの価格維持のひとつの手段であろう利上げは 現在 米国にとって出来る手段ではありません。それだからかどうか判りませんが ポールソンさんが米国へ帰国して以来 大統領も誰も彼もがドル高政策を声高に

叫び始めました、所謂 口先介入ですね。
話しが少し飛びますが 中東産油国間では 2010年をめどに 中東単一通貨を設立する予定です。現在 原油取引はドル建てですが この単一通貨が現実化した際に 原油取引の基軸通貨になる可能性が高いのではないでしょうか?つまり エネルギー版基軸通貨:ドル対ユーロ対中東単一通貨 これらの攻防が見られるかもしれません。
しかし 近い将来 世界的なインフレが沈静するどころか ますます加速度を付け上昇していった場合 2010年を待たず 中東産油国のドルペグ制廃止が起こりうる可能性は捨てきれないと思います。そうなると湾岸諸国を始めとする多くの国々でドミノ現象がおき、世界のドル基軸通貨体制は一挙に崩壊

する可能性は 捨てきれないと見ています。
その時に 果たして ユーロ(=EU)は どうなっているのでしょう?アイルランド国民投票否決以来 足並みが揃っていません

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コメントありがとうございます!!
色々ご心配おかけしまして・・・
もしかして更年期?なんて思ってしまったりしました(笑)
昨日は蕁麻疹も出ずにぐっすり眠れました。
毎日こんな忙しくて定年まで続けられるんでしょうか?(続けるつもり?)
娘が独立したら(たぶん5年位)自分で起業考えてます。
今は修行かな?
トレードも本当は本腰入れて専業でやってみたいです。
やりたいことは一杯ですが、身体がついていくかな?
来月は熱海温泉に1泊予約取りました。
のんびりしてきます。