*アイルランド国民投票先日 これについて
詳しく書きましたが 本日 アイリッシュ・タイムス紙に 新しい世論調査が出ました。それによりますと
YES 30%、 NO 35%、 分からない 28%、投票に行く気ゼロの無関心派 7% という恐ろしい結果になっています。これを深刻に受け止めたEU首脳陣は アイルランド国民に必ず投票をするよう呼びかけているようです。理由は 投票率が低いという事は NOを投票する人が多くなる危険性がある為と思われます。繰り返しになりますが 投票日は 6月12日(来週木曜日)
*昨日のトリシェ総裁 7月利上げの可能性あり発言まず 数字から書きますと、昨日のトリシェ総裁発言後
ECB 7月 0.25%利上げ 織り込み済み度 84%、8月迄 100%
BoE 7月 0.25%利上げ 織り込み済み度 20%、11月迄 100%
なんてこった って感じです。トリシェ発言から一夜あけた本日 ポルトガル財務相が ”ECBが利上げしたら ポルトガルや一部のEU加盟諸国は難しい立場に置かれるだろう。そして ポルトガルの一般家庭の財政がかなり厳しくなるのは避けられない”という発言をしました。かなり泣きが入ってます。
英テレグラフ紙には こんな挿絵がありました

昨日のトリシェ総裁の言葉によれば 理事会では かなり盛んな意見交換が行なわれたそうです。インフレ重視の国と 成長率重視の国とでは 今後の政策金利動向に対する意見は かなり違って来ます。理事会内で殴り合いの喧嘩になる事はないでしょうが(笑) かなり感情的な意見交換になったのは事実でしょうし 今後も 理事会での意見交換は過熱感を帯びる事 必須です。
挿絵のあった記事ではないのですが 同じくテレグラフ紙のECBに関する記事で目を引いたのが PIGS(豚)という言葉を使って EU加盟国内部の利上げに対する賛否を表していたことです。PIGS=
P ポルトガル・
I イタリア アイルランド・
G ギリシャ・
S スペイン つまり これ以上の利上げは勘弁してチョ組 を PIGSという言葉を使って表していた事です。もし 自分が このいずれかの国に住んでいたら いい気持ちがしない言葉ですよね..........利上げがあっても大丈夫なドイツ 対 勘弁チョ組 という構図になるのかと思います。
アイルランドの国民投票といい ECB政策金利動向といい スムーズに行っていた欧州統合・統一通貨ユーロの将来に暗雲が立ち込めて来たと言い切るのは時期尚早ですが、こういうひとつひとつの出来事が重なり EU加盟国民が爆発しないといいなぁ....と 少しだけ心配しています。そして One size fits all なECBの金融政策運営が 如何に厳しいものであるか 改めて考えさせられた一日でした
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おっしゃっていたとうり、アイルランドがEUに波風をたてそうですね。
そういえばユーロ発足当時は、南ヨーロッパをいれて大丈夫かというような議論もあったかと思います。
そのユーロもいまや、東ヨーロッパにも拡大して、ECBの舵取りはますます難しくなってきたのではないでしょうか。
ホットな英国、欧州情報、期待しています