市場ではドル売り

が加速しはじめてきました。
ドラギ総裁によるOMTの発表

13日のFOMCでのQE3発表期待

を先取りした形で進んでいたドル売り相場ですが、先ほど米格付け大手:ムーディーズが「米格下げの可能性」

について言及したのをきっかけに、ドルの頭がますます重くなってきました。
*ムーディーズからの警告昨年夏、格付け大手:S&Pは、米格付けを最高水準のトリプルA (AAA)

ダブルA+ (AA+)へ1段階引き下げると発表。

ただし、それ以降も他の格付け大手:ムーディーズとフィッチは、米格付けを最上位で維持してきました。
*ムーディーズの考え方財政の崖 問題解決まで、残すところあと3ヶ月少しとなった米国ですが、ムーディーズは米国は2013年度予算案の中で、債務の対GDP比率を低下トレンドに持っていかせる何らかの対策を明示しない場合、格下げのリスクが増すと語っています。
*昨年の格下げ以降のマーケット
(クリックすると拡大します)
このチャートは、米10年債国債利回りと米代表的株価指数:S&P500をメイン、下の段は、ドル・インデックスを表示したもの

昨年夏にS&Pが米格下げを発表した日のところに、黄緑の縦線を入れてみました。
発表から1ヶ月ほどの間は、どれもこれもが乱高下しており、米格下げ報道により市場はかなり動揺していたな...

と判りますが、その後はユーロ圏債務危機の悪化を受け、米ドルは上昇。世界同時不況の悪化懸念も手伝い、量的緩和(QE3)観測が台頭し、それが米株価指数上昇の追い風

となりました。
債務問題に直結する米国債の動きは格下げ後、どうなったのか?というと、(米格下げ以上に)深刻化し世界経済にネガティブに働き始めたユーロ圏債務危機懸念による資産の逃避先として米国の国債が選択されたことも手伝い、S&Pの格下げにもかかわらず国債利回りは下落(=国債価格は上昇)に転じました。
*2匹目のどじょうとなるのか?果たして本日のムーディーズの格下げ警告が現実の格下げに繋がった場合、昨年のS&Pの時と同じく、米株・国債価格・ドルのトリプル高を誘発するのでしょうか?
OMTというバズーカ砲クラスのドラギ砲

が炸裂し、欧州債務危機収束に対する期待が一気に高まった場合、果たして昨年の格下げ時のようにトリプル高を予想することは難しくなるのかもしれません。

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