ポンドが ついに来ました!一昨日から 値動きが怪しげになっていたので ”こりゃ 来るな.....”と 昨日 スクリーンに向かって一人呟いていました
昨日発表された4月英サービス部門購買担当者景気指数(PMI、季節調整済み)50.4 (前月 52.1)。この数字は イラク戦争が始まった2003年3月以来の低さ。イギリス経済の65~70%がサービス部門に依存、この数字を受けて景気悲観論が更に台頭する危険性が出てきました。この数字は 雇用・生産性・設備投資・新規オーダー状況等を総括して作られているので 特に良かった時 又は 非常に悪かった時に 為替に反応しやすい数字です
この数字の悪さを受け 本日はテレグラフ紙が 明日の英中央銀行金融政策理事会で 4月に引き続き5月も0.25%利下げか? という内容の観測記事を載せ これで ポンドは ボッコリ下げ
英中央銀行は政策金利変更を2ヶ月(以上)連続で実施する事は 非常に稀。最後に そのような状況になったのは 2001年9月11日アメリカ同時多発テロ事件が起こった時でした。
4月18日の記事にも書きましたが 私達の生活を毎日脅かせているインフレと戦う為にも ここからのポンド安を英当局は どうしても避けたい筈です。景気浮上のための利下げや財政出動が不可能である以上 ポンド高を願わない訳がありません。そして 何よりも 最近のインフレ懸念を考えると 個人的には明日利下げをするとは思えません。
来週水曜日は 皆さんも御存知のように 英中央銀行四半期インフレーション・レポートが出ます。本日から金融政策理事会が開かれていますが そこの出席の理事達も 来週発行されるインフレ・レポートの大まかな内容を知っての上で 明日の政策金利変更の是非を議論していると想像されます。前回のインフレ・レポートが出た2月の実効レートは 96台、現在は93台 つまり 実効レートは約3%下落しました。金利にすると 0.75%緩和効果が出ているという計算になります。先月は実際に0.25%の利下げもありました。世界を襲った金融不安は まだ沈静化したとは言いがたいのは事実ですが もう一つの事実=インフレ を考えると これ以上の利下げは スタグフレーションを引き起こす危険性をはらんでいるとも考えられます
ポンドという通貨が今後上昇するか否かの議論は別にして BoEは これ以上 ポンド実効レートの下落は好まないでしょう。特にポンドが全通貨に対して下落するのは どうしても避けたいはずです。もし どうしてもポンド下落が避けられないのであれば ユーロ/ポンドでのユーロ安が加速するのと平行したポンド/ドルでの緩やかなポンド安同時進行を祈っていると思います。まぁ そうは言っても FX市場をコントロール出来ないのは十分に承知しているでしょうし 一旦 動くとポンドの方がユーロの倍以上 走るのも 分かっている事だと思います。
原油高にも関わらず ユーロが対ドルで下落し始めて来ました。そうかと思えば ずっと原油高に反応せず下落していたカナダドルが 昨日から突然 カナダ高になりました。現状では 買収絡みの噂話しでは ユーロもポンドも売りに反応しやすい状況です。ここからの直近サポート(対ドル) ユーロ 1.5400、ポンド 1.9545
ドルインデックスが終値ベースで74台定着してから 私は本気でドル買いサイドのポジションを作ろうと思っています。あと ポンド売りが加速するのは 英国の雇用状態が悪化した時が引き金になると思っています
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(なんか アヒルの絵が出てきません。時間のある時に修理しますので とりあえず Xを押して下さい。ありがとう!)