先週木曜日のドラギECB総裁発言を受け、今週木曜日に開催されるECB金融政策理事会では
ドラスティックな対応に対する期待 
が高まっています。その中でも一番期待が高い、というか、もうほとんど 「やって当たり前、やらなかったらこの世の終わり」 というほど、コンセンサスとなってしまった『加盟国の国債買い支えプログラム(SMP)』
*SMP実施時期一番最初にSMPが実施されたのは、2010年5月

その後、一時お休み


昨年夏に再開

またしてもお休み



現在もお休み中という具合になっています。
*SMPに対する期待度先週のドラギ総裁発言を受け、今週は欧米の主要銀行がそれぞれ自分達の見解をレポートにまとめています。
これはある欧州大陸系銀行のレポートの一部のようですが、それによると、SMP再導入の効果は『限定的』としています。その理由については、私はレポートが読めないので判りませんが、私なりの見解を書いてみますね。

まず上のグラフの説明から行きます。
・
最初のグラフSMPを実施した時期と額(1週間の総合額)

欧州系銀行作成
・
2番目のグラフスペイン10年物国債利回り

ブルーンバーグに載っていたのを、私が少し手を加えました。
・2010年5月のSMP実施時スペイン10年物国債利回り(長期金利)は、約0.50%下(=国債価格上昇)しているのが判ります。
・2011年8月のSMP再導入時2010年5月の時よりも大規模なSMPとなったためか、スペイン長期金利は約1.50%と大幅に下落したのが判ります。
その後、SMPの継続期間も額も2010年5月時よりも多額に上ったため、長期金利は3ヶ月ほど、低空飛行を続けているのが判ります。
しかし最終的には、SMP終了後からメキメキ長期金利は上昇していますね........
*どうして2度のSMPが成功に終わらなかったのか?これはいろいろな説があると思いますが、私自身が考えている最大の理由としては、
ECBがSMPを通じてPIGS各国の国債を買い支える

投資家達は、ECBが買ってくれるうちに、自分達が保有しているPIGS各国の国債を売却する

つまり国債保有者が、投資家

ECBに移行するだけだから...だと思っています。

そうなると、最初の頃は低空飛行が可能であった長期金利は、SMPが終了しPIGS各国の国債の売りを受け止めてくれる人(=ECB)がいなくなる

国債売り

国債価格の下落

国債利回り(=長期金利)の上昇 という連鎖反応が起きてしまうのではないでしょうか?
そうなると、今週ECBがSMP再々導入と発表しても、それは単なる時間稼ぎでしかなくなる可能性

が出てくるかも....と私は思っています。
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