今年4月にスペインのCDSが500bpsに乗った という記事を書きました。そして昨日は
「ユーロ圏メルトダウンの前兆?」 という記事でCDSについても触れました。
*本日のCDSの状況
・最初のチャートリーマン・ショックが起きた2008年秋~現在までの
スペイン(オレンジ色)と
イタリア(黄緑色) のCDSの推移を表したものです。イタリアはまだ過去最悪レベルは上抜けてませんが、スペインは先ほど最悪レベルを更新してしまいました
・2番目のチャートアイルランドのCDSです。同国は2010年11月にEUに対し金融支援を要請し、その後必死で財政再建に取り組んでいます。金融支援を受けているため、ギリシャやポルトガル同様、アイルランドは市場での入札を行わず、支援金で自国の財政を切り盛りしています。

しかし支援金受け取り国の中でも 「ずば抜けた財政再建への努力」をしており、とうとう
今月上旬には初の短期債入札を実施 しました。

現在のアイルランドCDSのレベルは582

スペインのCDSレベルよりも低く、イタリアのCDSともあまり差がありません。
国債発行市場から締め出されているアイルランドのCDSよりも、国債市場で新規国債発行が可能であるスペインのCDSのレベルの方が高いという現象が、そう長く許されるとは思えません。
早ければこの夏、遅くてもヨーロッパが夏期休暇から戻る9月には、スペインは新たな格下げリスクにさらされると私は確信しています。
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http://www.oecd-ilibrary.org/economics/country-statistical-profiles-key-tables-from-oecd_20752288
でもフランスの債券は、モノによってはマイナス金利となっています。
フランスよりも借金の積み上げができるスペインの国債利回りが急上昇し、スペインよりもそれのできないフランスの国債利回りが低下していくのは、異常な状況ですよね。。。
嘘つきのギリシャは別として、スペインに関しては、投資家・投機家は、落ち着いて行動してもらいたいです。破滅論が好きなんでしょうか?金が儲かれば何でもいいのでしょうか?